オートメーション・エニウェア

オートメーション・エニウェア(Automation Anywhere Inc.)とは

オートメーション・エニウェアは、RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）ソフトウェア「Automation Anywhere」の開発を手掛ける企業です。同社のソフトウェアは、企業における業務プロセスの自動化を支援し、効率化と生産性向上に貢献しています。

沿革

2003年、Ankur Kothari、Mihir Shukla、Neeti Mehta、Rushabh ParmaniによってTethys Solutions LLCとして設立されました。その後、2010年に現在のオートメーション・エニウェアに社名を変更しました。2018年3月には日本法人を設立し、グローバル展開を加速させています。

同社のRPAソフトウェア「Automation Anywhere」は、日本国内では主に製造業、金融、保険、流通などの間接部門で利用されています。海外では、銀行、金融サービス、保険、医療、通信、製薬、ハイテクなど、さらに広範な分野で導入が進んでおり、大手企業の80％が利用しているとされています。2019年現在、オートメーション・エニウェアは、グーグル、LinkedIn、ゼネラルモーターズ、世界保健機関など、3,500社以上の顧客を抱えています。

資金調達と評価

オートメーション・エニウェアは、2018年から2019年の間に、シリーズAとシリーズBの投資ラウンドで合計8億4,000万ドルを調達し、68億ドルの評価額を得ました。2018年のシリーズAラウンドでは、ゼネラル・アトランティック、ゴールドマン・サックス、NEA、ワールド・イノベーション・ラボ、ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズ、ワークデイ・ベンチャーズから5億5000万ドルを調達しました。2019年後半のシリーズBラウンドでは、セールスフォース・ベンチャーズが主導し、2億9000万ドルを調達しました。これらの資金調達により、同社は事業拡大と製品開発を加速させています。

製品開発の歴史

オートメーション・エニウェアは、初期のWindows向けマクロレコーダー「Workspace Macro」の提供から始まり、RPAソフトウェア「Automation Anywhere」の進化を続けてきました。以下は主な製品リリースと発表の年表です。

2003年7月: Windows向けマクロレコーダーWorkspace Macro提供開始
2005年1月17日: Automation Anywhere 2.0提供開始
2006年1月6日: Automation Anywhere 2.5提供開始
2006年7月1日: Automation Anywhere 3.0提供開始
2007年3月7日: Automation Anywhere 3.5提供開始
2007年10月30日: Automation Anywhere 4.0 Enterprise提供開始
2008年3月25日: Automation Anywhere Enterprise 4.5提供開始
2009年5月5日: Automation Anywhere Server提供開始
2009年7月19日: Automation Anywhere 5.5提供開始
2009年12月9日: 自動テストソリューションTesting Anywhereを発表
2010年5月26日: Automation Anywhere 6.5 Server Edition提供開始
2011年6月22日: SilverlightおよびJavaアプリケーションで利用可能なTesting Anywhereを発表
2011年11月8日: Automation Anywhere 7.0 Enterprise Edition提供開始
2012年5月23日: クラウドアプリケーションテストやHTML5サポートに対応したTesting Anywhere7.5を発表
2012年6月6日: ドキュメント作成支援機能Process inVisionを発表
2012年9月29日: Process inVision 2.0提供開始
2013年9月5日: AndroidおよびiOS向けTesting Anywhere MOBILE提供開始
2014年9月23日: Genpact Limitedと提携
2014年11月18日: Automation Anywhere Enterpriseの新製品機能Smart Adaptersを発表
2016年5月12日: ボットを管理する「BotFarm」を発表
2016年10月12日: RPA分析ソリューション「Bot Insight」を発表
2017年5月25日: ソフトウェアボット「IQ Bot」を発表
2017年7月4日: 日立ソリューションズよりAutomation Anywhereを用いたワークスタイル革新ソリューションが提供開始
2017年7月13日: IBMと提携しRPAソリューションを提供開始
2017年8月23日: KPMG LLPと提携
2017年12月11日: Automation Anywhere Enterprise11を提供開始
2018年3月5日: 日本法人設立
2018年7月2日: シリーズAラウンドでゴールドマン・サックス、General Atlantic、World Innovation Labから2億5,000万ドル調達
2018年11月15日: シリーズAラウンドでソフトバンク・ビジョン・ファンドから3億米ドルの調達
2018年12月19日: Automation Anywhere Enterprise11.3.1を提供開始
2019年10月8日: Automation Anywhere Enterprise A2019を提供開始
2019年11月22日: シリーズBラウンドでSalesforce Ventures、ソフトバンク・ビジョン・ファンド、ゴールドマンサックスから2億9000万ドルの調達

製品の特徴

オートメーション・エニウェアの製品は、従来のRPAに加えて、自然言語処理や非構造化データの読み取りなどのコグニティブ要素を組み合わせています。また、機械学習機能を備えたロボットも提供しており、より高度な業務自動化を実現しています。主な製品にはBot Store、IQ Bot、Bot Insightなどがあります。

外部リンク

オートメーション・エニウェア公式サイト
オートメーション・エニウェア (@AutomationAnwJP) - X（旧Twitter）
オートメーション・エニウェア (AutomationAnywhJP) - Facebook
オートメーション・エニウェア - YouTubeチャンネル

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