オーバーロード (トランスフォーマー)

オーバーロード (OverLord)

オーバーロードは、トランスフォーマーシリーズの一部として登場し、日本のオリジナル作品『トランスフォーマー 超神マスターフォース』において特に目立つキャラクターです。このキャラクターは、2機のメカが合体して1体のトランスフォーマーになるという「ツーインワン」ギミックを持つことで知られています。また、彼は『マスターフォース』シリーズの主要ギミックでもある「ゴッドマスター」システムを取り入れています。

超神マスターフォースにおける役割

この作品では、オーバーロードは戦車を操るギガ（声：野田圭一）と、ジェット機を操るメガ（声：吉田理保子）が合体して誕生します。彼は強力なゴッドマスターであり、スーパージンライをも超える力を持っています。特に、ギガはデストロンの父、メガはデストロンの母と称され、二人のキャラクターがオーバーロードの力の源となっています。

トランスフォーマーZでの登場

続いて、『トランスフォーマーZ（ゾーン）』では、オーバーロードは九大魔将軍のリーダーとして登場し、超神将軍オーバーロードという名を冠しています。彼の胸には、アイアコーンの代わりにデストロンの紋章が描かれており、Zベース襲撃時にエネルゴンZを発見する重要な役割を果たしています。

アメコミでの描写

IDWパブリッシングから出ている『Hasbro Universe』シリーズでは、オーバーロードは『ラストスタンド・オブ・レッカーズ』に初めて登場し、その後『モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ』にも顔を出しています。このシリーズでは、彼はゴッドマスターとしてではなく、戦車とジェット機に別れて変形するキャラクターとして描かれています。他のディセプティコンたちと同様に強力ですが、戦略家としての冷静さを保ちながらも残虐で非道な行動をとる一面を持っています。

玩具としての展開

オーバーロードは1988年に日本で「D-307」として発売された玩具が初めての登場作であり、海外ではオーバーロード/OverLordとしてアクションマスターの一部として販売されました。玩具は、デストロンの自律兵器設定を持っており、コミックにも登場しています。また、『プライムウォーズトリロジー』では、ヘッドマスターギミックを改修した「タイタンマスター」としての姿も登場します。タイタンマスターは合体によって「ギガヘッド」と「メガヘッド」の二つのモードを持つのです。

映画やアドベンチャーにおけるオーバーロード

映画シリーズでは、オーバーロードはコンストラクティコンの一部、オーバーロード（Overload）として登場し、デバステーターに合体するシーンが描かれます。また、アドベンチャーシリーズの第二部「マイクロンの章」では、オーバーロード（声：相沢まさき）がヒューマノイド型の姿で現れ、肉弾戦を得意とするキャラクターとして描かれます。彼はまた、強力なサイクロン族のマイクロンを射出する能力を持っています。

オーバーロードはその強大な力と特徴から、多くのファンに愛されているキャラクターであり、トランスフォーマーの世界において重要な役割を果たしてきました。

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