オープンインタフェース

オープンインタフェース株式会社

オープンインタフェース株式会社は、かつて日本の企業として活動していました。設立当初はソフトウェア開発を主要な業務としていましたが、その歴史の終盤においては、実質的に純粋持株会社としての形態をとっていました。

設立と初期の事業

同社の起源は、日本におけるPC/AT互換機|PC_AT互換機の日本語環境仕様の一つである「AX」規格について協議を行う「AX協議会」の事務局機能が発展したことにあります。この流れを汲み、1992年に設立されました。創業当初は、AX互換を謳うパーソナルコンピューターやその周辺機器の互換性を検証するテスト業務などが主な活動内容でした。

事業拡大と上場

時を経て、同社はいわゆるシステムインテグレーター（SIer）としての事業にも乗り出しました。さらに、独自に開発したBluetoothのプロトコルスタック技術を、富士通をはじめとする主要な企業に供給するなど、事業領域を積極的に拡大していきました。こうした事業の進展を経て、2001年には大阪証券取引所のナスダックジャパン市場（後にヘラクレス市場へ名称変更）への株式上場を果たしました。

経営の悪化と転落

しかしながら、上場後の経営運営は順調とは言えず、厳しい状況に陥っていきました。特に、2009年3月期決算では、ついに資産が負債を下回る債務超過の状態に転落しました。

さらに追い打ちをかけるように、同年4月には子会社であったウィンズ・インターナショナルが破産手続きを開始しました。この子会社はスカパー!で「ウィンズ・フィリピノ・チャンネル」を運営していましたが、破産に先立つ同年1月末をもって既に放送を終了していました。子会社の破産は、同社の経営状況をさらに悪化させる要因となりました。

上場廃止へ

こうした一連の状況を受け、同年7月には、ヘラクレス市場が定める上場廃止基準に抵触することが明らかとなりました。この基準は、債務超過状態が継続していることに加え、株式の1売買単位当たりの月間平均価格が1万円未満であることなどを含んでいました。その結果、同年8月末をもって、同社の株式は上場廃止となりました。

持株会社化と破産

上場廃止後、オープンインタフェース本体は、システムインテグレーションやコンサルティングといった主たる事業活動を全て子会社に移管し、事実上の純粋持株会社として存続を図りました。しかし、事業状況は好転せず、経営の立て直しは叶いませんでした。最終的に、2010年12月に債権者からの破産申立が行われ、2011年3月31日付で東京地方裁判所より破産手続きの開始決定を受け、その歴史に幕を下ろしました。

その他の情報

補足として、政治家である小林興起氏が、2007年から2009年までの期間、同社の社外取締役を務めていたことが挙げられます。

主な関連会社

同社グループに属していた、あるいは過去に属していた主な企業には以下があります。

OIテクノロジーズ
OIコミュニケーションズ
OIソリューションサービス
山大
矢野経済研究所（2007年11月に売却）
すばる証券（2009年1月に売却）
* ウィンズインターナショナル（2009年4月に破産）

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