オープンドア・ラボ

オープンドア・ラボ（Open Door Labs, Inc.）とは

オープンドア・ラボは、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く、オンライン住宅販売サービスを提供するベンチャー企業です。不動産取引の新しい形を提案し、テクノロジーを活用して住宅の売買プロセスを効率化しています。

事業概要

2014年3月に、エリック・ウー、キース・ラボア、イアン・ウォン、ジャスティン・ロスによって設立されました。従来の不動産仲介業者とは異なり、オープンドア・ラボは自社で住宅を直接買い取り、再販売するビジネスモデルを採用しています。このアプローチにより、売り主は仲介業者を介さずに迅速に住宅を売却することが可能です。

オープンドア・ラボの最大の特徴は、独自の分析アルゴリズムです。このアルゴリズムは、住所、築年数、修繕履歴などの情報を基に、住宅の再販価格を予測します。これにより、売り主は買い取り価格の見積もりを迅速に得ることができます。また、このオンライン査定サービスは、従来の不動産売却における不透明さを解消し、売り主の不動産売却のハードルを大きく引き下げました。

手数料と保証

オープンドア・ラボの手数料は、購入価格の6.7%から13%と、全米平均の約5%と比較すると高めに設定されています。しかし、30日間のキャッシュバック保証と2年間の住宅修繕保証が付帯しており、これらの保証が売り主にとっての安心材料となっています。このiBuyerと呼ばれるオンライン査定モデルは、迅速な取引と保証が評価され、急速にシェアを拡大しています。

市場の動向

オープンドア・ラボの成長は目覚ましく、一部の証券アナリストは、「2021年までに既存の住宅販売市場の10%を占めるようになるだろう」と予測しています。この予測からも、不動産テック市場におけるオープンドア・ラボの影響力の大きさが伺えます。

沿革

オープンドア・ラボは、設立以来、多くの投資ラウンドを経て成長してきました。

2014年7月7日：シリーズAラウンドでKhosla Venturesなどから1000万ドルを調達。
2015年2月26日：シリーズBラウンドでGGV Capitalなどから2000万ドルを調達。
2015年10月14日：シリーズCラウンドでAccess Technology Venturesなどから8000万ドルを調達。
2016年11月30日：シリーズDラウンドでNorwest Venture Partnersなどから2億1000万ドルを調達。
2018年6月13日：シリーズEラウンドでAccess Technology Ventures、General Atlantic、Lennar Corporationなどから3億2500万ドルを調達。
2018年9月11日：不動産仲介会社Open Listingsを買収。
2018年9月27日：シリーズEラウンドでソフトバンク・ビジョン・ファンドから4億ドルを調達。

関連項目

不動産テック

外部リンク

* Open Door Labs

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