オールナイトロング3 最終章

映画『オールナイトロング3 最終章』の詳細

『オールナイトロング3 最終章』は、1996年に大映が製作したビデオ映画であり、バイオレンス映画のシリーズ第3作となります。前作に引き続き、強い残虐描写が特徴であるこの作品は、映倫による審査を受けることができず、問題作として知られています。また、本作では暴力描写に加え、異常犯罪の一つである「ゴミ漁り」にも焦点が当てられています。ここでのゴミ漁りに関する指導は、村崎百郎が行っています。

本作は大映のシリーズ3部作の完結編であり、過去作に出演した角松かのり（現在は声優の柚木涼香）や田口トモロヲといった面々が登場します。2022年時点で、VHS版については自主規制版と成人指定版の2種類が存在していますが、残念ながらDVDやBlu-ray版は日本国内でのリリースがありません。

ストーリー概要

物語は、ラブホテルでアルバイトをしながら大学生活を送る沢田菊雄を中心に展開します。彼は食虫植物の栽培を趣味としており、ある日、女の子・ひとみが捨てたゴミ袋を盗み見ることを楽しみます。そんな中、菊雄の前に現れたのは「ダスト・ハンター」と称する川崎という男です。彼に導かれる形で、菊雄はゴミの持ち主たちの個人情報を集め始めます。

物語が進むにつれ、菊雄は友人たちと共に女子高生を襲い、彼女を自宅に連れ帰ります。身体検査を終えた後、彼は彼女を殺し、処理しようとしますが、そこで川崎と再会します。川崎はその遺体を焼却することを提案しますが、菊雄は彼を殺害し、拳銃を奪ってしまいます。その後、異常な愛情を抱くひとみが菊雄の働くラブホテルに男と一緒に現れ、菊雄は彼女へのド迫力の想いから殺人に走ってしまいます。

キャラクター紹介

• - 沢田菊雄（演：北川悠仁）: 大学生でアルバイトをしているが、大学からは除籍勧告を受けている。コミュニケーションが苦手な彼は、ゴミ漁りを通じて異常な性的好奇心とサディズムをも発揮するキャラクター。
• - 野村ひとみ（演：角松かのり）: 菊雄が偶然拾ったゴミから身元が判明する女性で、普段はスーパーのレジで働いている。菊雄に一方的な好意を持たれるが、菊雄との接点はあまり持たない。
• - 川崎（演：田口トモロヲ）: ゴミ漁りの先駆者。過去には革命運動に参加していたが、虚無感を抱いて生きている人物。
• - 橘香織（演：西谷有可）: 菊雄に監禁され、悲劇的な運命をたどる女子高生で、最後は菊雄に手をかけられてしまう。

作品の評価

『オールナイトロング3 最終章』は、その過激な内容や描写から賛否が分かれる作品です。過去の作品との繋がりやテーマの深さに注目が集まる一方で、グロテスクな表現に対して抵抗感を持つ観客も多いと言えます。バイオレンス映画の一端を担う本作は、観る者に衝撃を与えることは間違いありません。

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