オール・アメリカン・リジェクツ

オール・アメリカン・リジェクツ（The All-American Rejects）

アメリカ合衆国オクラホマ州スティルウォーター出身のロックバンド。

特徴

彼らの音楽は、誰もが口ずさめるようなキャッチーなメロディと、日常的な出来事をテーマにした共感しやすい歌詞が特徴です。親しみやすさと現実味を重視した楽曲制作で、幅広い層からの支持を集めています。アメリカでは特に人気が高く、これまでに発表した4枚のアルバムのうち、2枚がプラチナムディスクに認定されています。

略歴

1999年 - 2004年：「結成」～「The All-American Rejects」

1999年、当時高校生だったタイソン・リッターとニック・ウィーラーによって結成されました。バンド名は、「The All Americans」と「The Rejects」という二つの案を組み合わせたものです。2001年には自主制作ミニアルバム『Same Girl, New Songs』をリリース。これがインディーズレーベル、ドッグハウス・レコードの目に留まり、契約に至りました。

2002年10月1日、1stアルバム『The All-American Rejects』をリリース。直後にマイク・ケナーティーとクリス・ゲイラーが加入し、現在のメンバー構成となりました。その後、ドリームワークス・レコードが彼らの才能を見出し、1stアルバムを再リリース。シングル「Swing Swing」が全米シングルチャートで最高60位を記録し、アルバムも100万枚以上を売り上げ、プラチナムディスクに認定されました。

2005年 - 2006年：「Move Along」

1stアルバムの大成功後、インタースコープ・レコードへ移籍。プロデューサーにハワード・ベンソンを迎え、2005年7月12日に2ndアルバム『Move Along』をリリースしました。このアルバムは全米アルバムチャートで初登場6位を記録。シングル「Dirty Little Secret」は全米シングルチャートで最高9位、「Move Along」は15位、「It Ends Tonight」は8位を記録するなど、数々のヒット曲を連発しました。

特に「Move Along」は、MTVのトータル・リクエスト・ライブで1位を獲得し、MTV Video Music Awardsでも2部門にノミネートされるなど、バンドを代表する曲となりました。アルバム『Move Along』は、全米で200万枚以上を売り上げる大ヒットとなり、彼らの最大のセールスを記録しています。

2007年 - 2009年：「When the World Comes Down」

2ndアルバムの成功後、しばらく表舞台から遠ざかっていましたが、2007年夏にニューアルバムのレコーディングを開始することを発表。2008年10月8日に3rdアルバム『When the World Comes Down』をリリースしました。このアルバムは全米アルバムチャートで初登場15位、全米で50万枚以上を売り上げました。シングル「Gives You Hell」は全米シングルチャートで最高4位を記録し、ダウンロード販売でも300万ダウンロードを記録。彼らの最大のヒットシングルとなっています。

2010年 - 現在：「Kids in the Street」

2010年には、映画『アリス・イン・ワンダーランド』のサウンドトラックに「The Poison」を提供。同年、ワープド・ツアーのメインステージに出演しました。2011年末には4thアルバムの制作を発表し、2012年3月26日に4thアルバム『Kids in the Street』をリリース。グラミー賞ノミネート経験を持つグレッグ・ウェルズをプロデューサーに迎え、サウンドスケールを大幅にアップさせました。アルバムは全米アルバムチャートで初登場18位を記録しました。

メンバー

現メンバー

タイソン・リッター / Tyson Ritter – ボーカル、ベース、キーボード、ピアノ（1999年 - ）、ウクレレ（2023年 - ）
ニック・ウィーラー / Nick Wheeler – ドラム、パーカッション（1999年 - 2001年）、リズムギター（2001年 - 2002年）、リードギター、キーボード、ピアノ、バッキング・ボーカル （1999年 - ）
マイク・ケナーティー / Mike Kennerty – リズムギター、ベース、バッキング・ボーカル（2002年 - ）
クリス・ゲイラー / Chris Gaylor - ドラム、パーカッション（2002年 - ）

旧メンバー

ジェシー・タビシュ / Jesse Tabish – ギター、ボーカル（1999年 - 2001年）
ティム・キャンベル / Tim Campbell – ドラム、パーカッション（2001年 - 2002年）

ツアーメンバー

ティモシー・ヨルダンII / Timothy Jordan II – キーボード、ピアノ、バッキング・ボーカル、ギター、パーカッション（2005年）※2005年没
ニック・フォクサー / Nick Foxer - キーボード、ピアノ、バッキング・ボーカル、ギター（2006年）
ブッチ・ウォーカー / Butch Walker – ベース、バッキング・ボーカル（2006年）
ケビン・トード・ソーニェ / Kevin "Toad" Saulnier – キーボード、ピアノ、バッキング・ボーカル、ギター、パーカッション（2006年 - 2011年）
イーサン・ノバク / Ethan Novak – ベース、バッキング・ボーカル、ギター（2008年 - 2011年）
マイク・ショークロス / Mike Shawcross – パーカッション、バッキング・ボーカル（2011年 - 2013年）
マット・ルバーノ / Matt Rubano – ベース、バッキング・ボーカル、キーボード、ピアノ、ギター（2011年 - 2016年）
スコット・チェザック / Scott Chesak – キーボード、ピアノ、バッキング・ボーカル、ギター、パーカッション（2011年 - 2024年）、ベース（2014年 - 2024年）、サクソフォーン（2023年 - 2024年）

ディスコグラフィー

アルバム

The All-American Rejects (2002年)
Move Along (2005年)
When the World Comes Down (2008年)
Kids in the Street (2012年)

シングル

(省略)

EPs

Same Girl, New Songs (2001年) - 自主制作デモ盤
The Bite Back EP (2005年)
The All-American Rejects Soundcheck Vol. 1 (2008年)
Gives You Hell: The Remixes (2009年)
The All-American Rejects Soundcheck Vol. 2 (2009年)
The Wind Blows: The Remixes (2009年)
Rhapsody Originals (2009年)
I Wanna: The Remixes (2009年)
Flatline EP (2012年)

ライブDVD

Live from Oklahoma... The Too Bad for Hell DVD! (2003年)
Live at the Wiltern LG DVD (2006年)
Tournado (2007年)
Schooled (2007年)

サウンドトラック

「The Future Has Arrived」（邦題：「ここは未来」）- ルイスと未来泥棒 オリジナル・サウンドトラック (2007年)
「The Poison」 - オールモスト・アリス (2010年)

ミュージックビデオ

各アルバムから作成されているミュージックビデオは以下の通り。

『The All-American Rejects』
Swing, Swing (2003年)
The Last Song (2003年)
My Paper Heart (2003年)
Time Stands Still (2003年)
『Move Along』
Dirty Little Secret (2005年)
Move Along (2006年)
Top of the World (2006年)
It Ends Tonight (2006年)
『When the World Comes Down』
Gives You Hell (2008年)
The Wind Blows (2009年)
I Wanna (UK) (2009年)
I Wanna (US) (2009年)
『Kids in the Street』
Someday's Gone (2011年)
Beekeeper's Daughter (2012年)
Kids in the Street (2012年)
Walk Over Me (2012年)

受賞歴

(省略)

トリビア

ホンダ主催の「The Honda Civic Tour 2009」のヘッドライナーに予定されていたが、2008年の不況によりキャンセルとなった。
代表曲「Move Along」は、レゴ社の「バイオニクル」のCMソングとして使用。
「2006 MTV Video Music Awards」にて、「Best Editing in a Video」と「Best Group Video」にノミネート。
影響を受けたアーティストとしてAC/DC|AC_DC、デフ・レパード、ボン・ジョヴィなどを挙げている。
3rdアルバム『When the World Comes Down』の日本盤には、mihimaru GTのhirokoとのコラボ曲「Another Heart Calls feat. hiroko from mihimaru GT」が収録されている。
3rdアルバムからの2ndシングルは国によって異なり、アメリカでは「The Wind Blows」、イギリスとオーストラリアでは「I Wanna」が2ndシングル扱い。
ブリトニー・スピアーズの「Womanizer」のカバーを、リリー・アレンに続いて発表。その理由を「ブリトニー・スピアーズよりも上手に歌えるから」としている。
「Dirty Little Secret」は『ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010』の挿入歌として使用された。

日本公演

(省略)

脚注

(省略)

参考文献

ビルボード・バイオグラフィー

外部リンク

公式サイト
日本公式サイト

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