カイセリ・エルジイェススポル

SAIカイセリ・エルジイェススポル：トルコの古豪サッカークラブの歴史

SAIカイセリ・エルジイェススポル（Suat Altın İnşaat Kayseri Erciyesspor）は、トルコのカイセリをホームタウンとして活動していた、かつてのサッカークラブです。

クラブの創設と変遷

クラブの起源は1932年に創設されたエルジイェススポルに遡ります。1966年、エルジイェススポルはOrtaanadoluspor、Sanayisporと合併し、同年7月1日にカイセリスポルが誕生しました。その後、1988年にカイセリ・エルジイェススポル（Kayseri Emniyetspor Erciyesspor）へと名称を変更しました。

リーグでの軌跡

2003-04シーズンには、TFF1.リグ（トルコ2部リーグ）で2位となり、スュペル・リグ（トルコ1部リーグ）昇格圏内に入りました。しかし、2004-05シーズン開幕前に、同リーグ6位だったカイセリスポルとクラブを入れ替えたため、エルジイェススポルの代わりにカイセリスポルがスュペル・リグへ昇格することとなりました。エルジイェススポルは2004-05シーズンにTFF1.リグで3位となり、スュペル・リグへの昇格を果たしました。2005-06シーズンには、スュペル・リグで10位という成績を残しています。

欧州カップ戦への挑戦と降格

2007年には、テュルキエ・クパス（トルコカップ）決勝に進出しましたが、ベシクタシュJKとの延長戦の末、惜しくも準優勝に終わりました。しかし、ベシクタシュJKがスュペル・リグで2位となり、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得したため、繰り上げでクラブ史上初の欧州カップ戦となるUEFAカップ2007-08への出場権を得ました。その一方で、スュペル・リグでは18チーム中17位に終わり、TFF1.リグへの降格を余儀なくされました。

再びの昇格と解散

2013-14シーズンには再びスュペル・リグに昇格を果たしますが、翌シーズンから4期連続で降格し、2018-19シーズン開始前に解散という決断に至りました。

主な在籍選手

クラブには、数々の著名な選手が在籍していました。

ビョルン・フレミンクス (2013-2015)
ズラフコ・ラザロフ (2006-2007)
ルシアン・メットモ (2006)
ジョルジュ・マンジューク (2013-2015)
ジャック・ズア (2014-2015)
ランダル・アソフェイファ (2013-2014)
ジョン・ボイェ (2014-2015)
リアド・ブアジジ (2005-2007)
ザフェル・オズギュルテクン (2005-2007)
ネジャティ・アテシュ (2014-2015)
セニヤド・イブリチッチ (2013-2015)
ヤシン・ペリヴァン (2015)

歴代監督

クラブの指揮を執った監督には、以下のような人物がいます。

ビュレント・コルクマズ (2007, 2014)
ファティフ・テッケ (2015)

終焉

SAIカイセリ・エルジイェススポルは、その歴史の中で様々な困難を乗り越え、トルコサッカー界に名を刻みましたが、最終的には解散という形でその歴史に幕を閉じました。しかし、その記憶は多くのサッカーファンの心に残り続けることでしょう。

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