カイフタラ

カイフタラ：英国を代表するステイヤーの軌跡

カイフタラは、イギリスが生んだ稀代のステイヤーとして知られる競走馬です。その華麗なる競走生活と、種牡馬としての活躍、そして生涯を紐解きます。

デビューから重賞制覇へ

1997年、ウィンザー競馬場でデビュー。初戦こそ2着に終わりましたが、続くレースで初勝利を収めます。その後、シェイク・アハメド・アル・マクトゥームからゴドルフィンへ馬主が変わり、マイケル・スタウトからサイード・ビン・スルールへと調教師も変更。1998年、ヘイドックパーク競馬場の条件ステークスで復帰戦を勝利で飾ると、勢いに乗って臨んだヘンリー2世ステークスで3着に入線。そして、ランフランコ・デットーリ騎手とのコンビで挑んだゴールドカップでは、強豪ダブルトリガーを破り、見事GI競走初制覇を成し遂げました。続くグッドウッドカップ、ケルゴルレイ賞は惜しくも勝利を逃したものの、アイリッシュセントレジャーではシルヴァーペイトリアークを相手に快勝し、GI競走2勝目を挙げました。

頂点への挑戦と栄光

1999年にはロンシャン競馬場のヴィスコンテッスヴィジエ賞を制し、ゴールドカップでは3着という結果に終わりましたが、グッドウッドカップとケルゴルレイ賞を制覇。さらにアイリッシュセントレジャーを連覇するなど、その実力を証明しました。そして2000年、ヨークシャーカップを制し臨んだゴールドカップでは、ファークライを頭差で退け、見事ゴールドカップ2勝目を達成。このレースが、カイタラの最後の競走となりました。

輝かしい受賞歴

その卓越した活躍から、カイフタラは1998年から2000年まで3年連続でカルティエ賞最優秀ステイヤーを受賞。これは、その年のイギリスにおいて最も優れたステイヤーであったことの証であり、彼の類まれな能力の高さを示すものです。

種牡馬としての活躍と晩年

競走馬引退後は種牡馬となり、主に障害競走馬の父として活躍しました。日本にもニシノマニッシュやダヴィドフが輸入され、ニシノマニッシュは1勝を挙げました。2022年12月8日、28歳でその生涯を閉じました。

血統

カイタラの血統には、全兄に名馬オペラハウス、半妹にジージートップ（オペラ賞優勝馬）がいるなど、錚々たる名馬が名を連ねています。これは、彼の類まれな才能が遺伝子レベルで受け継がれていたことを示唆しています。

まとめ

カイタラは、ゴールドカップ2勝、アイリッシュセントレジャー2連覇、そして3年連続カルティエ賞最優秀ステイヤー受賞という輝かしい戦績を残した、英国競馬史に名を刻む名馬です。競走馬としての活躍だけでなく、種牡馬としてもその血統は広く受け継がれ、現代競馬に多大な影響を与えました。彼の伝説は、これからも人々の記憶に鮮やかに刻まれ続けることでしょう。

もう一度検索