カイル・ハート (右投手)

カイル・ディロン・ハート選手について

カイル・ディロン・ハートは、1998年3月30日にアメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴ郡に生まれたプロ野球選手です。主に投手として活躍し、現在はMLBのロサンゼルス・ドジャースに所属しています。ハート選手は右投右打で、その実力を徐々に証明しています。

経歴

プロ入り前

ハート選手は、2017年のMLBドラフト34巡目でフィラデルフィア・フィリーズに指名されましたが、契約を結ぶことはありませんでした。その後、南カリフォルニア大学に進学し、さらなるスキル向上に努めました。大学時代には多くの試合に出場し、投手としての才能を開花させていきます。

プロ入りとマーリンズ傘下時代

2020年のMLBドラフトでマイアミ・マーリンズに5巡目で指名を受け、プロ入りを果たしました。しかし、同年はCOVID-19の影響でマイナーリーグの試合が中止となり、公式戦での登板はありませんでした。プロ入りの初年度は全く試合ができず、不安なスタートでしたが、その後の成長を期待されていました。

ドジャース時代の成績

2021年には、ディラン・フローロとのトレードによりロサンゼルス・ドジャースに移籍しました。この年、初めてのプロデビューを果たし、アリゾナ・コンプレックスリーグ・ドジャースとA級ランチョクカモンガ・クエークスで計12試合に登板し、2勝2敗1セーブと防御率5.57の成績を収めました。また、オフシーズンにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、さらなる経験を積んでいます。

2022年にはA+級グレートレイクス・ルーンズとAA級タルサ・ドリラーズで25試合に登板し、5勝7敗の成績を残しました。投球内容は徐々に向上しており、特に109奪三振を達成したことは彼の成長を示しています。

2023年には、AA級タルサとAAA級オクラホマシティ・ドジャースでプレーし、26試合に登板。4勝4敗、防御率3.91という素晴らしい成績を残しました。そして、9月12日にはメジャー契約を結び、サンディエゴ・パドレスとの試合でついにメジャーデビューを果たしました。この試合で彼は2回を無失点に抑え、プロとしてのスタートを見事に切りました。

2024年3月には、MLB史上初めて韓国ソウルで開催される開幕戦に帯同する選手として選ばれ、国際舞台でもその実力を示す機会を得ました。

選手としての特徴

ハート選手の魅力は、速球と変化球の多彩さにあります。彼の速球は最大で98mph（約157.7km/h）を計測しており、球質も非常に重いです。さらに、80mph後半のチェンジアップが高く評価されており、スピンの効いたスライダーや緩急を使いたいカーブも持っています。しかし、投手としての課題は制球難で、今後の課題として克服が求められています。

カイル・ディロン・ハート選手は、若手投手の中でも特に注目される選手です。今後のキャリアに期待が寄せられており、さらなる成長が楽しみです。背番号は63で、これからの活躍が待ち望まれています。

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