カイル・マーティン (投手)

カイル・ジャレッド・マーティン：アメリカン・ドリームと日本の舞台

1991年1月18日、アメリカ合衆国テキサス州で生まれたカイル・ジャレッド・マーティンは、右投げ右打ちの投手としてプロ野球の世界でキャリアを積んだ選手です。愛称は、アメリカのスーパーマーケットチェーンと自身の名前を掛け合わせた「K・マート」として知られています。

メジャーリーグ挑戦とマイナーリーグでの経験

2013年、ボストン・レッドソックスからMLBドラフト9巡目で指名を受け、プロ入りを果たしました。その後はマイナーリーグで経験を積み重ね、AA級、AAA級と昇格。AAA級では、安定した投球を見せ、メジャーリーグ昇格のチャンスを掴みました。2017年にはメジャーリーグに昇格し、2試合に登板するも、勝利を掴むには至りませんでした。マイナーリーグでは通算で多くの試合に登板し、貴重な経験を積みました。

埼玉西武ライオンズでの活躍

2018年7月26日、新たな挑戦として日本プロ野球の埼玉西武ライオンズと契約。背番号42番を背負い、日本の野球界に飛び込みました。8月11日、東北楽天ゴールデンイーグルス戦でNPB初登板を果たすと、その後はチームのリリーフとして22試合に登板。2勝1セーブ10ホールドという成績を残し、チームのリーグ優勝に貢献しました。最速158km/hのストレートと多彩な変化球を武器に、日本の打者を翻弄しました。

2019年もチームに貢献すべく41試合に登板しましたが、防御率3.67と前年を下回る成績に終わり、シーズン終了後には自由契約となりました。

独立リーグを経て

その後、マーティンは北米の独立リーグであるアトランティックリーグのシュガーランド・スキーターズと契約。日本のプロ野球で得た経験を活かし、新たな挑戦を続けました。しかし、シーズン終了後に退団し、現役を引退したとみられています。

圧倒的な速球と多彩な変化球

マーティンの最大の武器は、158km/hに達する速球でした。これに加え、切れ味鋭い変化球を操り、打者を翻弄するピッチングスタイルが特徴でした。

NPBでの記録

NPBでのマーティンの活躍は記憶に残るものとなりました。

初登板：2018年8月11日、対東北楽天ゴールデンイーグルス戦
初奪三振：2018年8月11日、対東北楽天ゴールデンイーグルス戦、枡田慎太郎選手から
初ホールド：2018年8月12日、対東北楽天ゴールデンイーグルス戦
初勝利：2018年8月14日、対オリックス・バファローズ戦
* 初セーブ：2018年10月2日、対北海道日本ハムファイターズ戦

これらの記録は、彼のNPBでの成功を物語っています。

まとめ

カイル・ジャレッド・マーティンは、アメリカでのマイナーリーグ生活から始まり、日本での成功、そして独立リーグでの挑戦と、波乱に満ちたプロ野球人生を送りました。158キロの速球と多彩な変化球を武器に、多くのファンを魅了した彼の活躍は、これからも語り継がれていくでしょう。彼の経験は、多くの野球選手にとって貴重な財産となるに違いありません。そして、彼の「K・マート」という愛称は、彼のユニークな個性と、野球に対する情熱を象徴するものと言えるでしょう。

もう一度検索