カイル・ユーズチェック

カイル・ユーズチェック：NFLを代表するフルバック

カイル・パトリック・ユーズチェック（Kyle Patrick Juszczyk）は、1991年4月23日生まれのアメリカンフットボール選手。オハイオ州メダイナ出身で、NFLのサンフランシスコ・49ersでフルバックとして活躍しています。

大学時代

ハーバード大学ではタイトエンドとしてプレーし、4年間で1,526レシーブ獲得ヤードを記録しました。その才能は早くから注目されていました。

NFLキャリア

ボルチモア・レイブンズ (2013-2016)

2013年のNFLドラフトで、ユーズチェックはボルチモア・レイブンズから全体130位で指名を受けました。これはハーバード大学の選手としては史上10人目の快挙でした。4年総額246万ドルのルーキー契約を結び、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

2013年シーズンは主にスペシャルチームで経験を積み、2014年シーズンからフルバックとして先発出場する機会を得ました。第3週のブラウンズ戦では54レシーブ獲得ヤードを記録し、その才能の片鱗を見せました。シーズン全体では19レシーブ、182レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録しました。

2015年シーズンには、42レシーブ、321レシーブ獲得ヤード、4つのレシービングTDと、いずれもキャリアハイの成績を収めました。2016年シーズンには、第9週のスティーラーズ戦でキャリア初のラッシングTDを記録し、自身初のプロボウルにも選出されました。

サンフランシスコ・49ers (2017-現在)

2017年3月9日、ユーズチェックはサンフランシスコ・49ersと4年総額2,100万ドルという大型契約を結びました。イーグルスやビルズなど、他のチームからもオファーがあった中での決断でした。

2017年シーズンは33レシーブ、315レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録。2018年シーズンは30レシーブ、324レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録し、3年連続でプロボウルに選出されました。

2019年シーズンは20レシーブ、239レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録し、4年連続でプロボウルに選出。カンザスシティ・チーフスとのスーパーボウルでは3レシーブ、39レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録しましたが、チームは惜しくも敗れました。しかし、ハーバード大学出身の選手がスーパーボウルでタッチダウンを記録したのは史上初の出来事でした。

2020年シーズン、第16週のカージナルス戦で2つのレシービングTDを記録。シーズン全体では19レシーブ、202レシーブ獲得ヤード、4つのレシービングTDを記録し、5年連続でプロボウルに選出されました。

2021年3月15日、49ersと5年総額2,700万ドルの契約延長に合意。2021年シーズンは30レシーブ、296レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録し、6年連続でプロボウルに選出されました。

2022年シーズンは19レシーブ、200レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録し、7年連続でプロボウルに選出。

2023年シーズンは14レシーブ、119レシーブ獲得ヤード、2つのレシービングTDを記録し、8年連続のプロボウルと、自身初となるオールプロファーストチームに選出されました。

2024年シーズンは19レシーブ、200レシーブ獲得ヤード、2つのレシービングTDを記録し、オールプロセカンドチームと、9年連続のプロボウルに選出。シーズン後に一度チームからリリースされましたが、2025年3月19日に2年800万ドルで49ersと再契約を果たしました。

カイル・ユーズチェックは、その多才さと献身的なプレーで、チームに不可欠な存在となっています。今後の活躍にも期待が高まります。

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