カイ・ジョーンズ

カイ・マルティネス・ジョーンズ：波乱万丈なキャリアを歩むバハマ出身のプロバスケットボール選手

カイ・マルティネス・ジョーンズ（Kai Martinez Jones, 2001年1月19日 - ）は、バハマのナッソー出身のプロバスケットボール選手。
現在、NBAのダラス・マーベリックスにツーウェイ契約で所属し、センターのポジションでプレイしています。

生い立ちとバスケットボールとの出会い

バハマで生まれ育ったジョーンズは、11歳の時にアメリカ合衆国へ移住。
当初は走幅跳の選手を目指してバハマに帰国しましたが、15歳で初めてバスケットボールをプレーすることになります。

2017年には、バハマで行われたNBA選手主催のトレーニングキャンプに参加。
同じバハマ出身で、後に2018年のNBAドラフトで全体1位指名を受けるディアンドレ・エイトンと共にNBA選手からアドバイスを受け、アメリカでバスケットボールをプレーすることを志すようになりました。

ハイスクール時代

再びアメリカに渡ったジョーンズは、オーランド・クリスチャン・プレップスクールに進学。
2017-18シーズンにはチームを州大会優勝に導きました。
高校時代は、毎日午前4時45分に起きて練習を始め、放課後も熱心に練習に励んでいたそうです。
また、学業面でも平均評定4.2と優秀な成績を記録していました。

2018年夏には、イタリアで行われたNBAの国際キャンプに参加。
2018-19シーズンは、ブルースター・アカデミーでプレーし、チームを全米プレップスクール選手権で準優勝に導きました。

大学時代

ESPNなどの主要サイトから4つ星評価を受けたジョーンズは、テキサス大学オースティン校、アリゾナ大学、カンザス大学、オレゴン大学からオファーを受けました。
その中で、2018年10月15日にテキサス大学オースティン校への進学を決断しました。

ヘッドコーチのシャカ・スマートから「自分が指導してきた中で最も熱心なビッグマンだ」と評価されましたが、1年目の2019-20シーズンは十分な出場機会が与えられませんでした。

2年目の2020-21シーズンは、主にベンチ出場から平均8.8得点、4.8リバウンド、0.6アシストの成績を記録し、ビッグ12カンファレンスのシックスマン賞を受賞。
シーズン終了後、2021年のNBAドラフトにアーリーエントリーすることを表明しました。

NBAキャリア

シャーロット・ホーネッツ

2021年のNBAドラフトにて1巡目全体19位でニューヨーク・ニックスから指名され、直後のトレードで交渉権がシャーロット・ホーネッツへ放出。
その後、ホーネッツとのルーキー契約に合意しました。

しかし、2022-23シーズン終了後、SNS上でチームメイトを批判するなどの過激な発言が目立つようになり、2023年9月30日に無期限でチームから離脱することが発表され、10月11日に解雇されました。

その後

2024年3月15日にフィラデルフィア・76ersとの10日間契約に合意。
Gリーグのデラウェア・ブルーコーツでは試合に出場したものの、NBAでの出場がないまま契約を満了しました。

4月14日にはロサンゼルス・クリッパーズとのシーズン終了までの契約に合意。
7月9日にクリッパーズと再契約しましたが、10月19日にツーウェイ契約に切り替えられました。
2025年3月1日にクリッパーズから解雇されています。

2日後にはダラス・マーベリックスとのツーウェイ契約に合意し、現在に至ります。

プレースタイルと評価

ジョーンズは、恵まれた体格と運動能力を生かしたダイナミックなプレイが持ち味です。

カレッジ時代には、その熱心な姿勢と才能から高い評価を受けていましたが、NBAではまだそのポテンシャルを十分に発揮できていません。

今後の展望

NBAでのキャリアは決して順風満帆とは言えませんが、まだ若く、成長の余地は十分にあります。
ダラス・マーベリックスでの活躍を通して、NBAでの地位を確立できるか、今後の活躍に注目が集まります。

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