カガヤン州

カガヤン州は、フィリピンのルソン島北部、カガヤン・バレー地方に位置する州です。州都はトゥゲガラオ市で、その面積は9,002.7平方キロメートルと、フィリピン国内で3番目の広さを誇ります。2015年の国勢調査によると、人口は1,199,320人となっています。

地理的には、カガヤン州は南にイサベラ州、西にイロコス・ノルテ州、そして北にはアパヤオ州と接しています。また、北にはバブヤン諸島が位置し、そのさらに北にはフィリピンで最も小さい州であるバタネス州があります。東側はフィリピン海に面しており、海岸線が広がっています。州の中央部を南北にカガヤン川が流れ、アパリ付近でバブヤン海峡へと注ぎ込みます。東海岸沿いにはシエラマドレ山脈が連なり、変化に富んだ地形を形成しています。

歴史的に見ると、カガヤン州は非常に重要な場所です。ペニャブランカにあるカヤオ洞窟からは、6万7千年前のアジア最古のホモ・サピエンスであるカヤオ人の人骨が発見されており、古代から人類が居住していたことが示されています。また、近年では、中国の南シナ海における活動や台湾有事への対応として、米軍基地の建設が発表されました。これにより、カガヤン州は地政学的にも重要な位置を占めるようになっています。

行政区分としては、カガヤン州には独立市は存在せず、1つの構成市と28の基礎自治体があります。主要都市としては州都であるトゥゲガラオが挙げられます。

基礎自治体
アブローグ（Abulug）
アラカラ（Alcala）
アラノ（Allacapan）
アマラオ（Amulung）
アパリ（Aparri）
バガオ（Baggao）
バサイ（Ballesteros）
ブランカ（Buguey）
カラック（Calayan）
カマラグイ（Camalaniugan）
クラベリア（Claveria）
エンガノ（Enrile）
ガットゥラン（Gattaran）
ゴンザガ（Gonzaga）
イグイグ（Iguig）
ラロ（Lal-lo）
リリオ（Lasam）
パガッダガン（Pamplona）
ペニャブランカ（Peñablanca）
ピアット（Piat）
リザル（Rizal）
サンタアナ（Santa Ana）
サンタプラセデス（Santa Praxedes）
サンタテレシタ（Santa Teresita）
サンティアゴ（Santiago）
ソラナ（Solana）
トゥゲガラオ（Tuguegarao）
タッグ（Tuao）

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