カサ・ロサダ

カサ・ロサダ：アルゼンチン大統領官邸

カサ・ロサダ（La Casa Rosada）は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに位置する大統領官邸です。「ピンク色の館」という愛称で親しまれ、その名の通り、特徴的なピンク色の外観が印象的な建物です。

歴史

カサ・ロサダの起源は、1873年に着工されたコレオス宮殿（Palacio de Correos）に遡ります。この宮殿は、カルロス・キールベルグの設計によって建設されました。その後、1894年にイタリア人建築家のフランチェスコ・タムブリーニによって改築・増築が行われ、現在のカサ・ロサダの形となりました。1938年には大規模な改築工事が実施され、1957年には別棟としてカサ・ロサダ歴史博物館が開館しました。

特徴

カサ・ロサダは、ブエノスアイレス中心部の五月広場に面した3階建て（一部4階）の建物です。その外観は、ピンク色で彩られており、周囲の景観の中でも際立った存在感を放っています。

この特徴的なピンク色は、19世紀の内戦時代に由来します。当時、アルゼンチンはエデラーレス（赤の党）とウニタリオス（白の党）という二つの勢力に分かれて対立していました。ドミンゴ・ファウスティーノ・サルミエント大統領は、両党の融和を象徴するため、官邸を両党の色を混ぜたピンク色にすることを決定しました。

映画ロケ地として

1996年には、カサ・ロサダはアメリカ映画『エビータ』のロケ地として使用されました。当時のカルロス・メネム大統領の許可のもと、エバ・ペロン役を演じたマドンナが、カサ・ロサダのバルコニーから「アルゼンチンよ、泣かないで」を歌うシーンが撮影され、話題となりました。

内部

カサ・ロサダの内部は、豪華な装飾が施されており、大統領の執務室や会議室、迎賓室などが設けられています。また、カサ・ロサダ歴史博物館では、アルゼンチンの歴史に関する貴重な資料が展示されています。

まとめ

カサ・ロサダは、アルゼンチンの政治の中心であるとともに、歴史的・文化的な価値も高い建造物です。ブエノスアイレスを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

外部リンク

* スペイン語）'>公式ウェブサイト（スペイン語）

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