カザフスタン共和国親衛隊

カザフスタン共和国親衛隊

カザフスタン共和国親衛隊（Қазақстан Республикасының Республикалық ұланы）は、カザフスタン共和国軍の準軍隊に位置づけられ、主に大統領の護衛および国家行事での儀仗を担う重要な軍事組織です。この組織は、国の安全保障を確保し、国家の象徴である大統領を守る役割を果たしています。

歴史の沿革

この親衛隊の設立は1992年にさかのぼります。具体的には、3月16日に出された「カザフスタン共和国共和国親衛隊の設立に関する」大統領令が初めの一歩となりました。その後、5月にカザフスタン国内軍の作戦旅団をもとに、共和国親衛旅団が創設されました。最初はアルマトイ州のカスケレン地区に配置され、国家防衛委員会の参謀長が指揮を執っていました。

設立後、同親衛隊は1992年12月30日から大統領官邸の24時間体制の警護を始め、翌年の1993年には国旗と国章の警備も担当することになりました。この年の春には、名誉警衛隊用の制服が制定され、以前に使用されていたクレムリン連隊の制服が改められました。

1994年には儀仗大隊が独立した部隊として活動を開始し、1995年には「共和国親衛隊法」と「共和国親衛隊規程」が成立しました。1997年には新しい首都アスタナへ移転し、国家の中心地で大統領を守る重要な役割を続けています。2001年には第1連隊と第2連隊に軍旗が授与され、以降の活動の指針となりました。2004年には新しい「共和国親衛隊規程」が承認され、これにより組織の成長と発展が継続しています。

編成と組織

カザフスタン共和国親衛隊は数つの部隊から構成されており、それぞれが特有の役割を持っています。具体的には、以下の編成が存在します。

• - 共和国親衛隊司令官局（軍部隊0110）
• - 第1連隊（軍部隊0111） - アルマトイに配備されています。
• - 第2連隊（軍部隊0112） - アスタナに配備されています。
• - 独立儀仗大隊（軍部隊0113） - 大統領軍楽隊を含む、重要な儀仗任務を担います。
• - 独立物資・機材補給大隊（軍部隊0114）
• - 独立教育大隊（軍部隊0115） - 将来の指導者を育成する役割を担います。
• - 軍事病院（軍部隊0116） - 整備された医療体制を整えており、隊員の健康管理に寄与しています。

歴代司令官

この親衛隊は、多くの司令官の下で成長し続けています。指揮官たちは、軍隊の規律や訓練、機能的な運営を保ちながら、国の安全保障を強化することに努めてきました。

親衛隊はカザフスタンにおいて非常に重要な役割を果たしており、その存在は国家の安定性と象徴性を支える礎となっています。今後もその任務を遂行し続け、国民からの信頼に応えていくことでしょう。

もう一度検索