カザフスタン国内軍

カザフスタン国内軍とは

カザフスタン国内軍（Ішкі әскер）は、カザフスタン共和国の内務省に所属する準軍隊の一つで、主に国内の公共秩序を維持し、重要施設の警備を担当しています。この組織はカザフスタン国内でのみ活動し、軍事的な任務に特化していますが、犯罪捜査のような業務には関与しません。国防力の強化と国民の安全を担う重要な役割を果たしています。

組織と構成

カザフスタン国内軍は、内務省の指揮下にあるため、カザフスタン内務省軍とも称されます。国内軍は複数の部門に分かれており、それぞれが異なる任務を担っています。内務省国内軍委員会の下に、司令部、総本部、作戦局、戦闘勤務局、通信局などの各局が設置されています。それぞれの局は、戦闘訓練や法務、人事、軍事教育などの幅広い業務を処理しています。

さらに、重要国家施設の警備や監査、分析業務を行う機関も存在し、国内軍の機能を強化しています。特に、テロや過激派対策に特化した専門家訓練センターは、国内軍の兵士や内務省の警察官を対象にした訓練を行っており、その設立は2005年にさかのぼります。

歴史

カザフスタン国内軍は1994年に設立された独立特別任務作戦大隊を源流としており、その後、さまざまな組織再編を経て現在の形になりました。2014年には、内務省指揮下のカザフスタン国家警備隊に改編され、国内の治安維持に関する役割がさらに明確化されました。

国内軍の部隊

国内軍には多くの専門部隊が存在します。その中には、「ブルキート」と呼ばれる特殊任務部隊や、アルマトイ市、シュムケント市に駐屯する各独立作戦任務旅団があります。これらの部隊は地域の治安を守り、必要に応じて迅速に対応するために訓練されています。また、特定の任務に特化した独立大隊や特別任務支隊も構成されており、時代の変化に応じた柔軟な対応が可能です。

歴代司令官

国内軍の司令官は内務省国内軍委員会の議長も兼任しており、指揮系統が明確に整備されています。これは国の安全保障政策を実効的に進めるための重要な構造です。

関連機関

カザフスタンの治安維持に関連する機関には、内務省のほか、国家保安委員会国境庁や国家警備隊なども存在し、相互に連携しながら国内の安全を確保しています。


カザフスタン国内軍は、国の安定と国民の安全を守る役割を担い、その任務の重要性は日々増しています。各部隊の訓練や組織の強化を通じて、変化する諸問題に対応し続けることが求められています。

もう一度検索