カステラ本家福砂屋

株式会社カステラ本家福砂屋

株式会社カステラ本家福砂屋は、長崎県長崎市に本社を構える、日本のカステラ製造業者です。創業から約400年、長崎カステラの伝統を守り続けています。

歴史

福砂屋の歴史は、1624年（寛永元年）に初代が砂糖や米を扱う貿易商として創業したことに始まります。当時、ポルトガル人から直接伝授されたカステラなどの南蛮菓子づくりを始め、「長崎カステラ」を創案しました。創業から5代まで、引地町（現在の桜町と興善町）で販売を行っていました。

1775年（安永4年）には、6代目が店舗を丸山や唐人屋敷に近い船大工町に移転。この地で、福砂屋は長崎カステラの評判を確立していきます。

明治時代に入ると、12代目が中国で慶事・幸運の印として尊重されている蝙蝠を商標に採用。また、卵と砂糖の配合を多くし、粉を少なく配した「五三焼カステラ」を開発しました。12代目の時代から、毎年5月に菩提寺である正覚寺にて「卵供養」を催すことが恒例となっています。

13代目の時代には、宮中御買上げの栄誉に浴し、以来、各宮家からの注文を受けるようになりました。また、卵白のみを使用した「白菊」、卵黄のみを使用した「黄菊」といった特製カステラも開発しています。

戦中戦後の混乱を経て、1949年（昭和24年）に生産を再開。1952年（昭和27年）には東京支店を開設し、全国への展開を開始しました。1977年（昭和52年）には本社多良見工場を完成させ、1983年（昭和58年）には福岡支店を開設。1992年（平成4年）には大村工場を完成させています。2003年には、松が枝店の店舗がグッドデザイン賞を受賞しました。

主な商品

カステラ: 福砂屋の伝統的なカステラ。
オランダケーキ: チョコレートとクルミが香る、しっとりとしたケーキ。
特製五三焼カステラ: 卵黄を贅沢に使用した、濃厚な味わいのカステラ。
手づくり最中: 自分であんを詰めて作る、香ばしい最中。
フクサヤキューブ: 一切れずつ個包装された、手軽に楽しめるカステラ。

店舗

福砂屋は、長崎県内を中心に、東京、福岡などにも直営店舗を展開しています。オンラインストアでも購入可能です。

長崎本店
浦上店
松が枝店
多良見店
大村店
中目黒店
東京赤坂店
福岡赤坂店
東光寺店
博多駅マイング店
大橋店

関連会社

株式会社福砂屋 長崎
株式会社福砂屋 東京
株式会社福砂屋 福岡
株式会社福砂屋商事

長崎カステラの老舗、福砂屋。その歴史と伝統を守りながら、新しい挑戦も続けています。贈り物にも、自分用にも、ぜひ一度味わってみてください。

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