カタコンベ (映画)

映画『カタコンベ』

2007年に製作された本作『カタコンベ』（原題：CATACOMBS）は、スリラー要素の強いサスペンス作品です。特に、人気ホラーシリーズとして知られる『ソウ』を手掛けたプロデューサー陣が関わっている点が注目されました。

本作は製作期間中に、プロデューサーの一人であるグレッグ・ホフマンが不審な病によってこの世を去るという、現実でも不可解な出来事に見舞われています。

あらすじ

物語の中心となるのは、極めて内向的で神経質な性格の女性、ヴィクトリアです。彼女は、気晴らしの目的も兼ねて、パリでソルボンヌ大学に通っている姉、キャロリンを訪ねます。対照的に活動的で勝気なキャロリンは、ヴィクトリアを自らの世界に引き込もうとします。

キャロリンに誘われたのは、パリの地下に広がる広大な地下墓所、通称「カタコンベ」で密かに催される、一晩中続くアンダーグラウンドなパーティでした。おびただしい数の人骨が収められた薄暗い迷宮を舞台にした、この過激な催しに、ヴィクトリアはためらいながらも参加させられます。

しかし、パーティの狂騒の中で、ヴィクトリアは姉のキャロリンとはぐれてしまいます。無数の遺体が眠る、出口の見えない複雑な地下空間に取り残されてしまったヴィクトリア。方向感覚を失い、暗闇と孤独、そして地下墓所の持つおぞましい雰囲気に苛まれながら、彼女は脱出を試みます。しかし、そこにはただの迷宮ではない、さらなる恐怖が潜んでいました。ヴィクトリアは、自らの神経質な内面と、外部からの圧倒的な恐怖の両方と向き合わなければならなくなります。

キャスト

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サウンドトラック

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関連項目

カタコンベ

本作の舞台となっているカタコンベは、単なるフィクションの産物ではなく、ヨーロッパ各地、特にパリに実在する大規模な地下墓所を指します。パリのカタコンベは、18世紀後半に市内の墓地が満杯になったために、その遺骨を市街地の下に広がる採石場跡に移送して作られたものです。現在では約700万体ともいわれる人骨が収められており、その広大さと異様な雰囲気から、多くの伝説や物語の舞台となっています。映画では、この実在する地下空間の持つ独特の雰囲気が、物語の恐怖を一層引き立てています。

外部リンク

カタコンベ 公式サイト
カタコンベ - allcinema
CATACOMBS - IMDb（英語）
Catacombs - オールムービー（英語）

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