カタマルカ州

カタマルカ州：アンデス山脈に抱かれた自然と資源の宝庫

アルゼンチン北西部に位置するカタマルカ州は、その壮大な自然と豊かな資源で知られています。人口は約43万人（2022年国勢調査）で、州都はサン・フェルナンド・デル・バジェ・デ・カタマルカです。

地理

カタマルカ州の西側には、アンデス山脈が連なっています。この山脈地帯には多数の塩湖が存在し、特に高地には乾燥した気候と特有の生態系が広がっています。2009年には、これらの塩湖を含む地域がラムサール条約登録地となりました。この地域は、コバシフラミンゴ、アンデスフラミンゴ、オニオオバン、アンデスソリハシセイタカシギ、カンムリガモの亜種、ビクーニャ、クルペオギツネ、カエルのTelmatobius hauthali、アンデスネコ、チンチラ、アメリカウズラシギ、ヒメウズラシギ、コキアシシギなど、多様な動植物の貴重な生息地となっています。

経済

近年、カタマルカ州のオンブレ・ムエルト塩湖は、リチウム採掘の拠点として世界的に注目されています。リチウムは電気自動車のバッテリーなどに不可欠な資源であり、その需要の高まりとともに、カタマルカ州の重要性も増しています。2018年には、韓国の鉄鋼メーカーであるポスコがこの塩湖の採掘権を取得し、大規模な採掘事業が展開されています。

隣接州

カタマルカ州は、以下の州と隣接しています。

サルタ州
トゥクマン州
サンティアゴ・デル・エステロ州
コルドバ州
ラ・リオハ州
アタカマ州
アントファガスタ州

下位行政区画

カタマルカ州は、以下の16のデパルタメント（県）に分かれています。

アンバト・デパルタメント
アンカスティ・デパルタメント
アンダルガラ・デパルタメント
アントファガスタ・デ・ラ・シエーラ・デパルタメント
ベレン・デパルタメント
カパジャン・デパルタメント
カピタル・デパルタメント
エル・アルト・デパルタメント
フライ・マメルト・エスキウ・デパルタメント
ラ・パス・デパルタメント
ピクリン・デパルタメント
ポマン・デパルタメント
サンタ・マリア・デパルタメント
サンタ・ローサ・デパルタメント
ティノガスタ・デパルタメント
* バジェ・ビエホ・デパルタメント

その他の情報

カタマルカ州には、レクレオという地域も存在します。この地域に関する詳細な情報は、今後さらに調査が必要です。

まとめ

カタマルカ州は、アンデス山脈の壮大な景観、多様な動植物、そしてリチウムなどの豊富な資源を有する、魅力あふれる地域です。その一方で、環境保護と持続可能な開発の両立が求められる地域でもあります。今後の動向が注目される州の一つです。

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