カタルーニャ・シ・カ・アス・ポット

カタルーニャ・シ・カ・アス・ポットとは

カタルーニャ・シ・カ・アス・ポット（Catalunya Sí que es Pot）は、スペイン・カタルーニャ州における左派政党による選挙連合体です。ポデーモス、カタルーニャ緑のためのイニシアティブ（ICV）、アスケーラ・ウニーダ・イ・アルタルナティーバ（EUiA）、エクオなどの政党が参加し、2015年7月にバルセロナで結成されました。

結成の経緯

2015年5月の自治体選挙で左派勢力が躍進したことを受け、同年9月のカタルーニャ州議会選挙での勝利を目指し、バルセロナ・アン・クムーをモデルとして結成されました。当初は「カタルーニャ・アン・クムー（Catalunya en Comú）」という名称でしたが、その後の世論調査で独立派に対して30議席以上を獲得する可能性があるという結果が出ました。

各政党は、選挙連合のリスト上位にICVのジュアン・クスクビエーラ、ポデーモスのアルバーノ・ダンテ・ファチン、憲法制定プロセスのタレーザ・フルカーダスを擁立することを提案しました。筆頭候補者については、残りのメンバーとの合意によって決定されました。

2015年6月末には、ポデーモスのパブロ・イグレシアスらがICVの幹部と会談し、総選挙を視野に入れて選挙連合の名称を変更することで合意。「アラ・カタルーニャ」などの候補が挙がった末、社会運動でよく使われる「シ・カ・アス・ポット」を付加した現在の名称に決定しました。

公式発表とその後

2015年7月19日、バルセロナの旧工場で、カタルーニャ緑のためのイニシアティブ、アスケーラ・ウニーダ・イ・アルタルナティーバ、ポデーモスの参加による合意が発表されました。式典には作家やジャーナリストも参加し、支持を表明しました。統一候補者リストも発表されましたが、「大衆のリスト」との批判も受け、開かれた連合体として参加は開かれていることが強調されました。

年末の総選挙に向けて、ICVとポデーモスが選挙連合を再編成すること、ロゴマークはカタルーニャ・シ・カ・アス・ポットとの関連がわかるようにすること、下院で合同会派を結成することなどが発表されました。7月23日には、バルセロナ県の候補者リスト筆頭候補に翻訳家で政治家のリュイス・ラベイが就任することが発表されました。

社会運動団体のカタルーニャ憲法制定プロセスはカタルーニャ・シ・カ・アス・ポットへの不参加を決定しましたが、エクオ・カタルーニャは党大会でのオンライン投票により参加を決定しました。

選挙戦と結果

選挙戦の第一声はカシネット・ドゥスタフランで行われました。パブロ・イグレシアスの発言が差別的であると批判される場面もありましたが、アルトゥール・マスへの批判を強め、独立派を支持しない有権者への支持を訴えました。

選挙キャンペーンでは、ポデーモスのロゴが使用され、イニゴ・エレホンとパブロ・イグレシアスが積極的に関与しました。

しかし、カタルーニャ・シ・カ・アス・ポットは州議会で11議席を獲得するにとどまりました。リュイス・ラベイは、ジュンツ・パル・シとの主張のずれが敗因であると分析しました。選挙戦術が全国的な問題に偏り、アルトゥール・マスの批判に終始したこと、候補者の知名度が低かったことなどが、期待外れの結果につながりました。パブロ・イグレシアスは、この結果を受けて、カタルーニャの人々の声を聴くスペイン首相になることを目指すと述べました。

関連項目

2015年カタルーニャ自治州議会選挙
ポデーモス

外部リンク

公式ウェブサイト
Vídeo de la presentació oficial a Fabra i Coats

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