カターニア

カターニアの概要

カターニア（イタリア語: Catania）は、イタリアのシチリア島に位置する重要な都市であり、約30万人の人口を有する自治体です。この都市はシチリア島で二番目に大きく、カターニア県の県都でもあります。市の北には活火山のエトナ山がそびえ立ち、南にはイオニア海が広がっています。

名称

「Catania」という名称は「カターニア」、「カターニャ」、「カタニア」などと日本語で表記されることが多いですが、正確な発音は[kaˈtanja]です。

地理

カターニアはシチリア島東部のコムーネで、シラクサから北北西へ51km、エンナから東へ72km、メッシーナから南南西の87km、州都のパレルモからは東南東へ166kmの距離に位置します。さらに、エトナ山はカターニアの北北西28kmの位置にあります。

隣接するコムーネ

市周辺には、アーチ・カステッロ、ベルパッソ、カルレンティーニ、グラヴィーナ・ディ・カターニアほか、多くのコムーネが隣接しています。

歴史

カターニアは紀元前8世紀頃に古代ギリシアの植民都市として設立され、その後、紀元前263年にローマに占有されました。また、11世紀後半にはノルマン人による略奪の影響を受けました。特に1169年と1693年にはエトナ山の噴火に伴う災害が大きな被害をもたらしました。1434年には、シチリア島で初の大学となるカターニア大学が設立されました。

第二次世界大戦中は、連合軍による軍事行動によりカターニアは多大な損害を被りました。1943年の7月にシチリアが連合軍の手に落ち、続いてイタリア本土への攻撃が加えられました。

交通

カターニアにはカターニア・ファンタナロッサ国際空港が位置し、これにより国内外からのアクセスが容易です。また、市内交通網にはカターニア地下鉄が整備されています。

スポーツ

カターニアにはサッカーのクラブチームであるカルチョ・カターニアが存在します。このチームは1946年に設立され、過去にはセリエAに所属していましたが、近年ではセリエCに位置しています。ライバルチームであるUSチッタ・ディ・パレルモとの試合は「デルビー・ディ・シチリア」として知られています。

また女子水球クラブチームのASオリゾンテカターニアも、ここを拠点に活動しています。

行政

カターニアにはいくつかの分離集落（フラツィオーネ）があり、Bicocca、Codavolpe、Junghettoなどがその例です。

姉妹都市

カターニアは、アメリカのフェニックス、ドイツのハレ、フランスのグルノーブル、カナダのオタワなど、いくつかの都市と姉妹都市関係を築いています。

著名な出身者

シチリアのアガタ（キリスト教の殉教者）、作曲家ヴィンチェンツォ・ベッリーニ、物理学者エットーレ・マヨラナなど、多くの著名人を輩出しています。カターニアは歴史と文化の宝庫であり、訪れる価値のある都市です。

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