カッタくん

カッタくん - 宇部市の愛されるモモイロペリカン

カッタくん（あるいはカッタ君）は、1985年7月15日に誕生したオスのモモイロペリカンで、山口県宇部市のときわ公園で放し飼いにされていました。彼の特徴は、両足に赤いリングを着けていることです。このカラフルな特徴は、訪れる人々の目を引き、特に子供たちに愛される存在となりました。

誕生と育成の背景

カッタくんは、日本初の人工孵化によって生まれたペリカンで、名前の由来は彼の両親がインドのカルカッタ出身であることから来ています。幼少期から人間に育てられたため、非常に人懐っこい性格を持ち、人間を恐れない特性がありました。生後まもなくして、海岸や学校、さらには公園周辺に頻繁に姿を現すようになりました。

子供たちとの交流

カッタくんは、特に私立明光幼稚園の園児たちと深い絆を築きました。彼は、園児たちが歌う「ぼくのミックスジュース」に合わせて身体を動かし、楽しいひとときを共有する姿がテレビニュースでも報じられました。彼のキャラクターは、全国的に知られることとなり、1989年には日本動物愛護協会からその明るい存在に対して表彰されています。

メディアへの登場

1995年、カッタくんをモデルにしたアニメ映画「カッタ君物語」が制作され、全国で上映されると、さらに多くの人々に愛されるきっかけとなりました。その結果、カッタくんは宇部市の実質的なマスコットキャラクターとなり、宇部市営バスの観光バスなど、さまざまな場所で彼を描いたイラストが見ることができます。

行方不明からの帰還

1997年7月22日、カッタくんを含むペリカンたちが花火の音に驚いて行方不明になりますが、その後、豊浦郡の川棚漁港で無事に保護されました。

亡くなるまでの歳月

2008年7月16日、カッタくんはときわ公園のペリカン島で発見されました。彼の死は前日まで元気に見えたため、突然の知らせに多くのファンが悲しみを表しました。発見時、23歳という年齢であり、これは人間で言うと40歳を超える年齢にあたります。彼は生前に1羽の息子、6羽の娘、そして2羽の孫を持っていました。

CM出演

カッタくんは1998年、青山商事のCMにも出演し、その存在はますます知られるようになりました。

外部リンク

カッタくんに関する情報やときわ公園の公式ウェブサイトもございますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。彼の愛らしい姿とその歴史は、現在も多くの人々に親しまれ、記憶に残り続けています。

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