カッティング・クルー

カッティング・クルーについて

カッティング・クルー（Cutting Crew）は、1985年にイギリスのロンドンで結成された著名なロックバンドです。中心メンバーは、ニック・ヴァン・イードとカナダ出身のケヴィン・マクマイケルの二人で、彼らの音楽スタイルは、ロックの魅力を前面に打ち出しています。

結成から初期の活動

1986年、バンドはヴァージン・レコードからデビューアルバム『愛に抱かれた夜』をリリースしました。このアルバムからシングルカットされた「愛に抱かれた夜（(I Just) Died in Your Arms）」は、瞬く間にヒットし、カナダ、フィンランド、ノルウェー、アメリカなど、四つの国のシングルチャートで1位を獲得しました。この楽曲の成功は、彼らのキャリアに大きな影響を与えました。

さらに、1987年には第16回東京音楽祭にも参加し、同年はスズキ・カルタスGT-iのCMソングとしても使用され、その名を広げました。

音楽スタイルと影響

カッティング・クルーの音楽は、主にポップ・ロックに分類されますが、メロディックな要素を取り入れ、聴きやすい楽曲を多く提供しています。特に「愛に抱かれた夜」は、バラードの美しさとロックの力強さを兼ね備えた名曲で、多くのリスナーに愛され続けています。

その後の活動と再結成

デビュー後、バンドはさらに二枚のアルバム『ロック＆ハード・プレイス（The Scattering）』と『コンパス・メンタス（Compus Mentus）』をリリースしましたが、ヒットに恵まれず1993年に一時解散します。しかし、2005年にニックを中心に再結成し、活動を再開しました。

再結成後、アルバム『Grinning Souls』や『オード・トゥ・フェイヴァリッツ（Add To Favourites）』を発表し、長年のファンだけでなく新しいリスナーをも魅了しています。彼らの音楽は、年代を超えて多くの人々に聴かれ続けています。

メンバーの紹介

かつてのラインナップは、リード・ボーカルとリズム・ギター、キーボードを担当するニック・ヴァン・イード、リード・ギターのケヴィン・マクマイケル、ベースのコリン・ファーリー、ドラムのマーティン・フロスティ・ビードルで構成されていました。バンドの音楽にはそれぞれのメンバーの個性が色濃く反映されており、ユニークなサウンドを生み出しています。

ディスコグラフィ

カッティング・クルーのディスコグラフィには、以下のアルバムが含まれます。

• - 『愛に抱かれた夜』 - Broadcast (1986年)
• - 『ロック＆ハード・プレイス』 - The Scattering (1989年)
• - 『コンパス・メンタス』 - Compus Mentus (1992年)
• - 『Grinning Souls』 (2005年)
• - 『オード・トゥ・フェイヴァリッツ』 - Add To Favourites (2015年)

また、2003年にリリースされたコンピレーションアルバム『ベスト・オブ・カッティング・クルー』も人気があります。シングルでは「モッキンバード」や「夢のうつろひ」など、数多くの楽曲がリリースされ、ファンに親しまれています。

カッティング・クルーは、これからもその魅力的な音楽で多くのリスナーを魅了し続けることでしょう。

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