カット・サム・ラグ

「カット・サム・ラグ」(Cut Some Rug)は、イギリスのロックバンド、ブルートーンズが発表したシングル、およびその表題曲です。本国では「キャッスル・ロック」との両A面シングルとしてリリースされましたが、プロモーションや楽曲の性格から、「カット・サム・ラグ」が実質的なA面として扱われています（日本国内盤も同様の扱いだったため、本稿でもこの扱いに準拠します）。

このシングルは、インディーズチャートで1位を獲得、全英チャートでも7位にランクインし、前作に引き続きトップ10入りを果たしました。ブルートーンズの勢いを示す作品と言えるでしょう。

表題曲である「カット・サム・ラグ」は、これまでのブルートーンズのポップなシングル曲とは一線を画し、ややハードな曲調が特徴です。バンドの新たな一面を垣間見ることができる楽曲として、ファンからも評価されています。

カップリング曲の「キャッスル・ロック」は、アルバムには未収録の新曲です。この楽曲には、興味深いエピソードがあります。1995年11月のブルートーンズ初来日の際、メンバーが日本で見つけた海賊版の曲目クレジットに、当時未発表だった「Cut Some Rug」が誤って「Castle Rock」と表記されていました。メンバーはこの誤植を面白がり、実際に「Castle Rock」という曲を作ってしまったとのことです。ユーモアと遊び心から生まれた楽曲と言えるでしょう。

日本盤シングルには、当初ボーナストラックとして、正式デビュー前の楽曲「スライト・リターン」が収録される予定でした。しかし、バンド側の意向により、「ブルートニック」のオリジナル・バージョンである「No.11」が収録されることになりました。この変更は、初期のブルートーンズのサウンドをより深く知りたいファンにとっては嬉しいサプライズだったと言えるでしょう。

収録曲

CD
1. カット・サム・ラグ / Cut Some Rug
2. キャッスル・ロック / Castle Rock
3. ザ・デヴィル・ビハインド・マイ・スマイル / The Devil Behind My Smile
4. No.11 (ブルートニック) / No.11 (Version)
7" / Cassette
1. Cut Some Rug
2. Castle Rock

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