カトリック横浜司教区

カトリック横浜司教区

カトリック横浜司教区は、神奈川県横浜市に司教座を置くカトリック教会の管区です。一般には「横浜教区」とも呼ばれ、ラテン語では「Dioecesis Yokohamaensis」、英語では「Roman Catholic Diocese of Yokohama」と表記されます。司教座聖堂（カテドラル）は、横浜市中区山手町に位置する山手教会（横浜カテドラル聖心大聖堂）です。この教区は、神奈川県、静岡県、長野県、山梨県の4県を管轄区域としています。

概要

司教館と教区事務所は、横浜市中区山手町44に位置しています。この場所は、北緯35度26分11.1秒、東経139度38分50.1秒に相当します。

現在の教区長は、ラファエル梅村昌弘司教が務めています。

管轄区域

カトリック横浜司教区の管轄区域は、以下の4県です。

神奈川県
静岡県
長野県
山梨県

沿革

横浜教区の歴史は、19世紀にまで遡ります。

1846年（弘化3年）: 日本使徒座代理区が設立され、横浜に代理区長館が設置されました。
1866年（慶応2年）: 代理区長館が長崎に移転しました。
1876年（明治9年）: 日本使徒座代理区が、日本北緯使徒座代理区と日本南緯使徒座代理区（現在の長崎教区）に分割されました。日本北緯使徒座代理区は横浜に代理区長館を置き、北海道、東北、関東、中部の各地方を管轄区域としました。
1877年（明治10年）: 代理区長館が東京に移転しました。
1891年（明治24年）: 北緯代理区から北海道と東北地方が、新設された函館使徒座代理区（現在の仙台教区）に委譲されました。同年、北緯代理区は東京大司教区に昇格しました。
1912年（大正元年）: 東京教区から富山、石川、福井の3県が、新設された新潟使徒座知牧区（現在の新潟教区）に委譲されました。
1922年（大正11年）: 東京教区から愛知、岐阜の2県が、新設された名古屋知牧区（現在の名古屋教区）に委譲されました。
1937年（昭和12年）: 東京教区から神奈川、茨城、栃木、群馬、埼玉、山梨、長野、静岡の8県が独立し、横浜教区が設立されました。
1939年（昭和14年）: 横浜教区から埼玉、茨城、栃木、群馬の4県が新設された浦和使徒座知牧区（現在のさいたま教区）に委譲され、現在の管轄地域が確定しました。

歴代教区長

歴代の教区長は以下の通りです。

1. 初代: ジャン・アレキシス・シャンボン（パリ外国宣教会） (1938年 - 1940年)
2. 2代（使徒座管理）: ヨアキム井手口三代市 (1941年 - 1943年)
3. 3代（使徒座管理）: ラウレンチオ戸田帯刀 (1944年 - 1945年)
4. 4代（使徒座管理）: ペトロ土井辰雄 (1945年 - 1947年)
5. 5代: トマ脇田浅五郎 (1947年 - 1951年)
6. 6代: ルカ荒井勝三郎 (1952年 - 1979年)
7. 7代: ステファノ濱尾文郎 (1980年 - 1998年)
8. 8代: ラファエル梅村昌弘 (1999年 - 現在)

交通アクセス

司教座聖堂である山手教会へは、JR根岸線「石川町駅」から徒歩約10分でアクセスできます。

関連項目

日本におけるカトリック教会
カトリック山手教会

参考文献

カトリック中央協議会

外部リンク

* カトリック横浜司教区

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