カトリーヌ・ボーシュマン＝ピナール

カトリーヌ・ボーシュマン＝ピナール（Catherine Beauchemin-Pinard、1994年6月26日 - ）は、カナダ・モントリオール出身の柔道家です。身長161cm。

当初は63kg級の選手として活動していましたが、2013年からは57kg級に階級を下げています。ここでは、彼女の輝かしい戦績と人物像についてご紹介します。

57kg級での躍進

階級変更後、カトリーヌはすぐに頭角を現します。2013年の世界ジュニア選手権では、準々決勝で当時日本代表だった出口クリスタ選手を破るなど、その実力を示しました。決勝では惜しくも敗れましたが、銀メダルを獲得しました。2014年には、グランプリ・ウランバートル、グランドスラム・チュメニと、立て続けにIJFワールド柔道ツアーで優勝を果たしました。しかし、世界選手権では2回戦で敗退しています。同年、世界ジュニアでは準決勝で玉置桃選手に敗れ、3位入賞を果たしました。

2015年には、パンアメリカン競技大会で2位に入賞。世界選手権では準決勝で敗れ、3位決定戦でも敗れて5位に終わりました。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、初戦で敗退という結果に終わっています。

階級変更と新たな挑戦

2017年、カトリーヌは再び63kg級に階級を戻します。これは、カナダ代表の座を争う出口クリスタ選手やジェシカ・クリムカイト選手との競争を避けるためでした。2019年には、グランドスラム・エカテリンブルグで3位、パンナム選手権では初優勝を飾りました。

東京オリンピックでの快挙

2021年、東京オリンピックに出場。準決勝で世界チャンピオンであるフランスのクラリス・アグベニュー選手に敗れましたが、3位決定戦で勝利し、銅メダルを獲得しました。これは、彼女のキャリアにおけるハイライトの一つと言えるでしょう。

その後の活躍

2022年には、英連邦競技大会で優勝。世界選手権では決勝で堀川恵選手に敗れ、2位となりました。2023年には、グランドスラム・テルアビブ、グランドスラム・アブダビで優勝を飾りましたが、世界選手権では7位に終わっています。2024年の世界選手権では、準々決勝でオリンピックチャンピオンであるクラリス・アグベニュー選手を破りましたが、その後連敗し、5位という結果でした。パリオリンピックでは7位に終わっています。

現在のIJF世界ランキングは2位（24/8/11現在）と、世界トップレベルの実力を維持しています。

カトリーヌ・ボーシュマン＝ピナールは、階級変更や代表争いなど、様々な困難を乗り越えながら、常に高みを目指し続ける素晴らしい柔道家です。今後の活躍にも期待が高まります。

もう一度検索