カナスタ

カナスタについて

概要

カナスタは、ラミーやセブンブリッジと同類のトランプゲームです。このゲームは、手札の数字を組み合わせて公開し、得点を獲得していくことを目的としています。ただし、通常のラミーとは異なり、数値の連続は組み合わせとして認められません。勝利するためには、7枚以上の同じランクのカードからなるメルド（組み合わせ）を作成しなければなりません。

このゲームに使用するカードは、通常のトランプの2組、計108枚。特に、ワイルドカードの使い方と得点計算が特徴的です。

歴史

「カナスタ」とはスペイン語で「かご」という意味を持ちます。1939年、ウルグアイのモンテビデオにて、セグンド・サントスとアルベルト・セラートによって発明されました。彼らはラミー系のコンキアンゲームに、コントラクトブリッジの要素を加えました。このゲームは、南米全域で広まった後、1940年代末にはアメリカ合衆国にも広がり、1950年代には大人気となりました。

ルール

ここでは、一般的な4人プレイのルールを説明します。競技者は2人ずつチームを組みます。手札は通常各人11枚、最初に捨て札を1枚表向きに置き、残りが山札になります。

カードの点数

カードにはそれぞれ点数が設定されており、合計で1180点になります。個々の点数は、特にカナスタ（同じランクのカードが7枚以上の組み合わせ）を作るとボーナス点が加わります。

メルドとカナスタ

メルドは、同じランクのカード3枚以上から成る組み合わせで、公開することで得点を得られます。ただし、使用するカードには最低2枚のワイルドカード以外が必要であり、最大3枚まで使えます。複数のメルドを持つチームは、順位や状況に応じて最初のメルドの点を満たさなければなりません。

特殊カード

ジョーカーと2はワイルドカードとして扱われ、どのランクにもなります。一方、赤の3は独自の特殊カードで、点数は持たず、100点を獲得するためには単独で公開する必要があります。また、黒の3はメルドに使えませんが、プレイ時には特別な条件を満たさなければ公開できません。

プレイの流れ

各競技者にカードが配られ、手札からオープンしていく形でゲームが進みます。プレイヤーはカードを追加し、自分のメルドを構築していく必要があります。手札がなくなった際、プレイが終了です。ただし、上がるためにはカナスタを持っていることが求められます。

得点計算

得点計算時には、公開したメルドの点数、ボーナス点から手札に残ったカードの点数を引きます。このとき、視覚的に得点が可視化されます。

戦術

相手より先にカナスタを作ることが勝利の鍵で、パートナーのメルドに合わせて手札を管理することが求められます。相手の捨て札を管理し、危険なカードを早めに捨てる戦略も有効です。また、メルドを作る際には最少の点数を満たしておくことが戦術的に重要となります。

参加人数のバリエーション

カナスタは2人から6人までプレイ可能です。2人専用のカナスタではパートナーは不在で、各自15枚の手札を使用します。また3人や5人でのプレイも可能ですが、ルールは4人プレイを基にしています。

変種

カナスタには数多くの変種が存在します。サンバやボリビア、ハンドアンドフットなど、各地域ごとの独自ルールが発展しています。

まとめ

カナスタは、数々のルールと変種を持つ、奥深いトランプゲームです。協力や競争が重要な要素であり、戦略に富んだプレイを楽しむことができます。

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