コンキアン

コンキアン（Conquian）

コンキアンは、歴史的なラミー系カードゲームの一つで、特に西洋のラミー系ゲームの中では古い部類に入ります。このゲームは、南米に起源を持ち、ラテンスタイルの40枚のトランプを用いてプレイされます。19世紀後半にアメリカに伝わり、一部では「クーンキャン（Coon Can）」という名前でも知られています。コンキアンは、現在のラミーゲームといった形式ではなく、独自のルールが存在します。現在流行しているゲームの中では、パンギンギがコンキアンに類似したルールを持っています。

ルール概要

コンキアンではラテンスタイルのトランプ40枚使用しますが、通常のトランプでプレイする場合は8・9・10を取り除くことが一般的です。ゲーム内では、Aは常に「1」として扱われます。ゲームの目的は、プレイヤーが手札の10枚に1枚を加え、合計11枚のカードを複数の“メルド”に組み合わせて公開することです。メルドは以下の2種類から成り立っています。

1. グループ：同一ランクの3枚または4枚のカードの組み合わせ。
2. シーケンス：同じスートで連続する3枚以上8枚以下のカードの組み合わせ。ただし、7とJは連続しますが、KとAはつながりません。

このゲームは2人で競い合います。ディーラーは参加者にそれぞれ10枚ずつカードを配り、残りの20枚は山札として伏せられます。ゲームはディーラーでないプレイヤーから始まり、交互に行動します。

プレイの流れ

プレイヤーは以下の行動を行います：

• - 捨て札があり、それをメルドの一部として使える場合、そのカードを取ります。
• - 使えない場合は、捨て札の上にあるカードまたは山札の一番上のカードを引きます。

取ったカードを使う際には、手札と合わせてメルドを作成したり、既に公開済みのメルドに追加します。全ての手札をメルドとして公開できると、ゲームは終了します。手札の中に既にメルドがあっても、それだけでは新たに公開できないため注意が必要です。

また、パスする場合は山札から引いたカードを表向きに置き、そのままにします。メルドを公開する際には、取ったカードを新しいメルドに必ず組み合わせる必要があります。もちろん、手札にメルドがあっても、新たに公開するには引いたカードが組み込まれている必要があります。

プレイヤーは、公開されているメルドから一部のカードを分離して、新しいメルドを作成することも可能です。これにより戦略的なプレイの選択肢が広がります。相手がカードを捨てることに関しても、相手の手札が2枚のときには特に注意が必要で、そのカードを使うように要求された場合は必ず従わなければなりません。

勝敗の決定

11枚のカードを全てメルドにして公開した時点で上がりとなり、それでゲームは終了します。捨て札を行って手札が0枚になることは上がりにはなりませんので要注意です。負けたプレイヤーは、勝者に所定の額を支払います。また、山札が尽きる前に誰も上がりとして公開できなかった場合は引き分けとなり、その場合には負けた側が勝利した側に倍の金額を支払うことになります。

このように、コンキアンは戦略と運が組み合わさった面白いカードゲームであり、シンプルなルールながらも、プレイヤー間の駆け引きが勝負を左右します。外部リンクを参照することで、さらに詳細なルールやプレイ方法を学ぶことができるでしょう。

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