カナモト

株式会社カナモトの概要と沿革

株式会社カナモトは、主に北海道エリアで建機のレンタル事業を行う企業で、鋼材商社としての起源を持ちます。その後、情報機器のレンタルや鉄鋼製品の販売など、業務を多角化しています。現在、アクティオやレンタルのニッケンと並ぶ、建設機械レンタル業界の大手として知られ、ニトリやツルハ、ホーマック、アレフといった企業とともに北海道発祥の全国展開を実現していることからも、同社の存在感が伺えます。

沿革

カナモトの歴史は1964年に始まります。室蘭市で株式会社金本商店を設立したのがこの企業の始まりです。1972年には社名を現在の「株式会社カナモト」に変更し、その後も成長を続けます。

1981年、金本太中氏が代表取締役社長に就任し、さらなる発展へと舵を切ります。1991年には札幌証券取引所に上場し、1996年には東京証券取引所の2部へも上場し、1998年には1部へと指定替えされるなど、株式市場でも注目を集める企業となりました。

2000年においては、株式会社九州建産とアライアンスを締結し、株式会社カナテックに仮設ハウスの製作事業を移管。このようにアライアンスや子会社化を進めることで、事業の強化を図ります。

2003年には第一機械産業株式会社を完全子会社化しました。さらに、業務提携を進める中で、多くの企業との連携を強化。2004年には敦賀建機リース株式会社と業務提携を交わしたほか、株式会社カンキを子会社として迎え入れ、中野モータースから建機のレンタル業務を継承しました。加えて、株式会社金谷リースからは建機レンタル事業の営業権も譲受け、確実にシェアを拡大していきました。

同年、名誉会長の金本太中氏が詩集『わがふるさとは湖南の地』で第39回北海道新聞文学賞を受賞し、同社の社会的な評価も高まりました。2006年には盤改良エンジニアリングを手がけるフローテクノ株式会社を子会社化し、より専門的な技術への投資を行っています。

2007年以降は、株式会社レンタルテーオーから建機レンタル用の資産や営業権を譲受け、幅広い資産を揃えることに成功しました。2008年には、海外への進出も果たし、グアムにSJ RENTAL,INC.を設立しました。アジア圏での展開は、企業の成長に大きく寄与することとなります。

その後も、多くの企業を次々と子会社化し、シンガポールにおいても新たに合弁会社を設立するなど、国際的な事業展開も進めています。確固たる基盤を持つ現在は、これまでの成果を基に、より多様なサービスを提供しています。

2021年には、民事再生手続中だった株式会社セントラルの民事再生スポンサーとなりました。2022年には、子会社である株式会社セントラルが旧社から事業を譲受ける形で再スタートを切り、今もなお新たなビジネスを生み出しています。

国内子会社一覧

• - 株式会社アシスト
• - 株式会社カンキ
• - 株式会社カナテック
• - 株式会社九州建産
• - 第一機械産業株式会社
• - ユナイト株式会社
• - 株式会社東洋工業
• - 株式会社セントラル
• - フローテクノ株式会社（非連結）
• - KGマシナリー（非連結）

カナモトは様々な事業を展開し、数多くの子会社を持つことで、建機レンタル事業のリーダーとしての地位を確立しています。このような多様性と挑戦が、今後のさらなる成長を支える要素となることでしょう。

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