カバディ

カバディとは

カバディ（英: Kabaddi、ヒンディー語: कबड्डी）は、南アジア、特にインドで行われる人気のチームスポーツです。この競技は古代に遡る起源を持ち、特にインドの文化や伝統に深く根ざしています。カバディは国技としても知られており、『マハーバーラタ』にもその源流が見られることから、歴史的な背景を持っています。

競技の特徴

カバディの最も顕著な特徴は、攻撃者が相手側に入る際に「カバディ、カバディ、カバディ…」と声を発し続けるというルールです。この声掛けは、対戦相手に自分の存在を知らせるだけでなく、攻撃者が持続的な呼吸を維持する必要があることを示しています。日本でも徐々に注目が集まっており、カバディの発声する場面が印象付けられています。

ルールの概要

カバディは、通常10人から12人の選手を持つ2チームで対戦します。男性の競技場のサイズは13m×10m、女性の競技場のサイズは11m×8mで、チームはそれぞれのコートに分かれて試合を行います。試合は20分ハーフで、両チームの攻撃と守備が交互に行われ、最終的に得点が多い方が勝者となります。

攻撃と守備

攻撃側は「レイダー」と呼ばれる選手を選び、彼が相手の守備エリアに入ります。守備側の選手は「アンティ」としてチームを形成し、レイダーが連続して「カバディ」と叫ばなければなりません。レイダーは、タッチが成功した場合、そのタッチの数だけ得点を得ることができ、守備側はそれを阻止することが求められます。

守備側はレイダーをキャッチして得点を防ぐことで、得点を獲得します。レイダーが自陣に帰った場合、タッチの数だけ得点が入りますが、もし捕まえられると、捕まえた側が得点します。

特殊ルール

試合中には「ローナ」と称される状況があり、片方のチームのすべての選手がアウトになると、相手側に2点が与えられ、アウトになった選手は全員復活します。また、「Do or Die Raid」ルールでは、攻撃が3回続いて得点しなければ、その選手はアウトになるというプレッシャーがあります。

国際大会と日本代表

カバディは1990年のアジア競技大会から正式種目に含まれ、日本でもその存在が認識されるようになりました。2010年のアジア競技大会では、日本代表が初めて銅メダルを取得し、注目を集めました。

カバディに関する文化

カバディはさまざまなメディアでも取り上げられています。漫画『灼熱カバディ』や『カバディ7』、映画『カバディーン!!!!!!!』などがその例です。また、ゲームや音楽にもカバディが登場し、幅広い層に影響を与えています。

結語

カバディは、シンプルながらも戦略的な要素を持つスポーツであり、心と体を駆使する興奮を提供します。近年、国際的な舞台でも競技が広まりつつあり、多くの国で親しまれるスポーツへと成長しています。

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