カプコン・ゲーム・ミュージック

『CAPCOM GAME MUSIC』は、1986年にG.M.O.レコードから発売されたカプコンのゲーム音楽を集めたサウンドトラックです。2002年にはサイトロンディスクから復刻され、再び脚光を浴びました。

このアルバムの特徴は、オリジナルバージョンを基本としながらも、一部にアレンジバージョンが含まれている点です。特にオリジナルバージョンでは、ゲーム中の音楽と効果音がそのまま収録されており、当時のゲームセンターの臨場感を味わうことができます。ブックレットには「ゲーム音収録の都合上、若干ノイズがはいります。御容赦下さい。」との記載があり、当時の技術的な制約を感じさせます。

収録されているゲームタイトルは、カプコン初期の代表作が中心です。

SIDE A

魔界村（作曲：森安也子）
ソンソン（作曲：森安也子／河本圭代）
1942（作曲：森安也子）
ひげ丸（作曲：森安也子／河本圭代）
闘いの挽歌（作曲：森安也子）
魔界村アレンジ・バージョン（作曲：森安也子、編曲：国本佳宏）

SIDE B

戦場の狼（作曲：河本圭代）
ガン・スモーク（作曲：森安也子）
エグゼドエグゼス（作曲：河本圭代）
セクションZ（作曲：河本圭代）
* 戦場の狼アレンジ・バージョン（作曲：河本圭代、編曲：国本佳宏）

これらの楽曲は、森安也子氏や河本圭代氏といった作曲家によって手がけられました。特に森安也子氏は、魔界村、1942、ガン・スモークなど、数々の名作の音楽を担当しています。また、アレンジバージョンは国本佳宏氏が担当し、オリジナルとは異なる魅力的なサウンドに仕上がっています。

アルバムのクレジットには、プロデューサーとして小野木宣幸氏と帯金和右氏、エンジニアとして寺田康彦氏と小池光夫氏の名前が記載されています。また、アレンジを担当した国本佳宏氏自身も演奏に参加しており、松原グループによるストリングスも楽曲に深みを与えています。カバーデザインは津久井利到氏が手がけました。

『CAPCOM GAME MUSIC』は、カプコンの初期のゲーム音楽を網羅した貴重なアルバムであり、当時のゲーム音楽の黎明期を垣間見ることができます。レトロゲームファンはもちろん、ゲーム音楽に興味のある方にもおすすめの一枚です。

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