カミラ・ミナカワ

カミラ・ミナカワ（Camila Minakawa、1990年7月3日 - ）は、イスラエルの柔道選手です。ブラジルのサンパウロで生まれました。得意階級は57kg級です。

彼女の父親はエディソン・ミナカワといい、IJFインターナショナル審判員を務めています。2012年のロンドンオリンピック66kg級準々決勝、海老沼匡対曺準好戦での旗判定のやり直しという前代未聞の事態において、主審を務めたことで知られています。エディソン・ミナカワ自身は日系2世です。母親はユダヤ系で、柔道の指導者として活動しています。

人物

柔道と深い関わりのある両親の影響を受け、カミラ・ミナカワは幼少の頃から柔道を始めました。また、労働シオニズムの青年運動であるハボーニーム・デロールにも参加し、頻繁にイスラエルを訪問していました。

2008年には南米選手権63kg級で優勝し、世界ジュニアでは3位に入賞しました。2009年には、ユダヤ系アスリートの祭典であるマカビア競技大会に出場し、決勝でイスラエルのヤーデン・ジェルビを破って優勝を果たしました。

その後も国際大会で一定の活躍を見せましたが、2012年のロンドンオリンピックには、出場資格を得られる世界ランキング14位以内に入ることができず、出場は叶いませんでした。この年から、階級を57kg級に下げることになります。2013年になると、イスラエル政府がユダヤ系の帰還を奨励しており、世界レベルで活躍するアスリートは政府からの支援を受けられるという制度もあって、イスラエルへ移住し、帰化しました。

リオデジャネイロで開催された世界選手権では、準々決勝でスロベニアのヴロラ・ベデティに、敗者復活戦ではドイツのミリアム・ローパーにそれぞれ一本負けを喫し、7位という結果に終わりました。

今大会の63kg級で優勝したヤーデン・ジェルビとは、普段から一緒にトレーニングを積んでいる親友だということです。

主な戦績

63kg級

2008年 - ワールドカップ・ベロホリゾンテ 3位
2008年 - 南米選手権 優勝
2008年 - 世界ジュニア 3位
2009年 - マカビア競技大会 優勝
2010年 - ワールドカップ・マルガリータ島 3位
2010年 - ワールドカップ・サンサルバドル 優勝
2010年 - ワールドカップ・マイアミ 2位
2010年 - ワールドカップ・バーミンガム 3位
2011年 - ワールドカップ・サンサルバドル 3位
2011年 - ワールドカップ・ミンスク 3位
2012年 - 南米選手権 優勝

57kg級

2012年 - グランドスラム・モスクワ 5位
2012年 - グランドスラム・リオデジャネイロ 3位
2012年 - ワールドカップ・ウランバートル 3位
2013年 - ヨーロッパオープン・マドリード 3位
2013年 - 世界選手権 7位
2013年 - グランプリ・アルマトイ 2位
2013年 - グランプリ・タシュケント 5位
* 2014年 - グランプリ・タシュケント 2位

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