カミラ (イギリス王妃)

カミラ王妃：波乱万丈の人生と王妃としての道のり

カミラ王妃（Camilla, 1947年7月17日 - ）は、イギリス国王チャールズ3世の王妃です。その人生は、数々の困難と変遷を経て、現在の地位に至りました。

生い立ちと最初の結婚

カミラ・ローズマリー・シャンドとして生まれた彼女は、元陸軍将校の父と、貴族の血を引く母のもとで育ちました。1972年、近衛儀仗騎兵隊大尉のアンドルー・パーカー・ボウルズと出会い、交際を始めます。同時期にチャールズ皇太子とも知り合い、惹かれ合いますが、カミラはアンドルーと結婚。しかし、結婚後もチャールズとの関係は続きました。

不倫関係とダイアナ妃の死

チャールズ皇太子はダイアナ・スペンサーと結婚しますが、カミラとの関係は解消されず、不倫関係が続きます。この関係は、チャールズとダイアナの夫婦関係を悪化させ、1996年に離婚に至りました。1997年、ダイアナ妃が交通事故で亡くなると、チャールズとカミラは公然と交際するようになりますが、国民からの反発は根強く、「カミラ＝愛人」というイメージがつきまといました。

チャールズ皇太子との再婚

長年の時を経て、2005年4月9日、チャールズ皇太子とカミラ夫人は結婚しました。ウィンザー城下のギルドホールで質素な式を挙げた後、聖ジョージ・チャペルでエリザベス2世女王をはじめとする国内外の要人が見守る中、祝福を受けました。結婚後、カミラはコーンウォール公爵夫人、ロスシー公爵夫人などの称号を得ました。

王妃への道のり

当初、チャールズ皇太子が国王に即位しても、カミラは「公妃」の称号を名乗るとされていましたが、エリザベス2世女王は、カミラが「王妃」と呼ばれることを望むと表明しました。2022年9月8日、エリザベス2世女王の崩御に伴い、チャールズが国王チャールズ3世として即位し、カミラは王妃となりました。2023年5月6日の戴冠式では、「カミラ王妃」として公式に認められました。

公務と来日

カミラ王妃は、チャールズ国王と共に、数多くの公務をこなしています。2008年には、日英修好通商条約調印150周年を記念して、チャールズ皇太子と共に来日。天皇皇后両陛下（当時）との夕食会、慶応義塾大学の訪問、奈良県の東大寺の視察など、様々な行事に参加しました。

称号と家族

カミラ王妃は、チャールズ国王との結婚により、プリンセス・オブ・ウェールズ、コーンウォール公爵夫人など、多くの称号を得ています。元夫との間には2人の子供がおり、5人の孫がいます。2023年の戴冠式では、3人の男の孫が王妃のペイジを務めました。

まとめ

カミラ王妃は、困難な状況を乗り越え、イギリス王室の一員として、その役割を果たしています。国民からの支持は依然として分かれていますが、その献身的な姿勢は、徐々に認められつつあります。

1947年: 誕生
1973年: アンドルー・パーカー・ボウルズと結婚
1995年: アンドルー・パーカー・ボウルズと離婚
2005年: チャールズ皇太子と再婚
* 2022年: イギリス王妃に

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