カムムアン県

カムムアン県（ラーオ文字：ຄໍາມ່ວນ）は、ラオス中部に位置する県で、カムアン県とも表記されることがあります。県内には、フランス領インドシナ時代の建築物が数多く残っており、その歴史的な景観が訪れる人々を魅了しています。また、東部に広がる石灰岩の山岳地域には、数多くの鍾乳洞が存在し、自然の神秘を感じられるスポットとして知られています。

近年、カムムアン県では、セメント工場や水力発電所の建設が積極的に進められており、経済発展の拠点としての役割も担っています。

行政区分としては、以下の10郡で構成されています。

12-01 ターケーク郡 ເມືອງທ່າແຂກ
12-02 マハーサイ郡 ເມືອງມະຫາໄຊ
12-03 ノーンボック郡 ເມືອງໜອງບົກ
12-04 ヒンブーン郡 ເມືອງຫີນບູນ
12-05 ニョムマラート郡 ເມືອງຍົມມະລາດ
12-06 ブアラパー郡 ເມືອງບົວລະພາ
12-07 ナーカーイ郡 ເມືອງນາກາຍ
12-08 セーバンファイ郡 ເມືອງເຊບັ້ງໄຟ
12-09 サイブアトーン郡 ເມືອງໄຊບົວທອງ
12-10 クンカム郡 ເມືອງຄູນຄຳ

交通に関しては、1920年代に計画され、1930年代に中断されたターケーク・タンアップ鉄道（ベトナム・クアンビン省タンアップ駅 - ターケーク）の計画が2007年に再開されました。この鉄道は南北線と接続し、南シナ海へのアクセスを可能にする構想があり、ASEANの提案により、ヴィエンチャンまでの延伸も計画されています。これにより、カムムアン県は、将来的に国際的な交通の要衝としての役割を担うことが期待されています。

また、ターケークには、メコン川を挟んで対岸にあるタイ王国ナコーンパノムへの渡船が出ています。ただし、この渡船は、タイ人およびラオス人以外の旅行者は利用することができません。外国人観光客は、2011年11月11日に開通した第3タイ・ラオス友好橋を利用して、タイとラオスを行き来することができます。

カムムアン県出身の著名人としては、社会運動家のソムバット・ソムポーンが挙げられます。

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