カメルーンの大統領

カメルーンの大統領は、カメルーン共和国における国家元首の地位を担っています。この役職は、1960年のフランスからの独立に伴い設立されました。

初代大統領は、1960年5月5日から1982年11月6日までその任を務めたアフマドゥ・アヒジョでした。その後、1982年11月6日からはポール・ビヤが大統領の座を引き継ぎ、現在に至ります。特筆すべきは、ビヤ自身が主導した2008年の憲法改正により、大統領の任期制限が撤廃された点です。

カメルーンの政治体制においては、首相が政府の長とされていますが、その役割は大統領の補佐機関に限定されています。憲法上は三権分立が謳われているものの、実質的には司法府や立法府も大統領の強い影響下にあるのが現状です。大統領が死亡または辞任した場合、上院議長が一時的に大統領の職務を代行することになります。

大統領は、広範な権限を有しています。具体的には、首相を含む閣僚や州知事の任免権、国営企業代表の指名権および解任権、国軍の最高指揮権などが挙げられます。また、宣戦布告および講和条約の締結権、経済政策の承認権、外交交渉権、大統領令の布告権、最高裁判所長官の指名権、法律拒否権も大統領の権限に含まれます。

以下に、カメルーン大統領の一覧を示します。

アフマドゥ・アヒジョ（1960年 - 1982年）
ポール・ビヤ（1982年 - 現在）

より詳細な情報や最新の情報については、カメルーン共和国大統領府の公式サイト（英語）をご参照ください。

参考情報

* Presidency of the Republic of Cameroon（公式サイト）（英語）

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