カモネギックス

カモネギックス (Kamonegix)

「カモネギックス」は、日本の女性アイドルグループ・NMB48の楽曲で、2013年にリリースされたシングルとして広く知られています。作詞を担当したのは秋元康、作曲は井上ヨシマサで、和の雰囲気を取り入れたダンスナンバーとして人気を博しました。特に、曲のセンターは山本彩が務め、彼女の華やかなパフォーマンスが印象的でした。この曲は、NMB48が単独で出演した「第64回NHK紅白歌合戦」の演目としても披露され、注目を集めました。

背景とリリース

「カモネギックス」のリリースは、前作「僕らのユリイカ」から約4ヶ月ぶりのことでした。2013年8月19日、フジテレビが主催したイベント『お台場合衆国2013』で新曲の発売が発表され、その日のライブでは具体的な曲名は発表されませんでしたが、10月2日に新たなシングルが登場することが明らかになりました。

9月2日には、AKB48とNMB48を兼任する市川美織がNMB劇場で新たなデビュー公演を行い、その中で“カモネギックス”のタイトルと選抜メンバーが発表されるとともに、楽曲も初めて披露されました。この際、前作から構成メンバーが一部変更され、門脇佳奈子が選抜メンバーに復帰し注目されました。カップリングには、NMB48初の研究生による楽曲「サングラスと打ち明け話」が収録されています。

音楽性

「カモネギックス」は、クラブ調のダンスナンバーとして非常に魅力的な楽曲であり、エレクトロニック・ダンス・ミュージック（EDM）の要素を盛り込んでいます。キャプテンの山本彩は、歌詞の女性が「カモがネギを背負う」ような存在として描かれ、恋愛の悲哀を歌った歌であると語っています。また、小笠原茉由は、この楽曲を「カモ鍋のような味わいのある美味しい仕上がり」と表現しています。これにより、音楽の楽しさと切なさが共存するユニークな作品となっています。

チャート成績

「カモネギックス」は、発売前日のオリコンデイリーシングルチャートで約27万枚の推定売上を記録し、初登場1位を獲得しました。前作「僕らのユリイカ」には及びませんでしたが、前々作「北川謙二」を上回る成績を収めました。10月14日付のオリコン週間シングルチャートでも初登場1位にランクインし、これはNMB48にとって4作連続の快挙でした。

ミュージック・ビデオと特典映像

この楽曲のミュージック・ビデオは平川雄一朗が監督を務め、非常に魅力的な映像美が特徴です。特典映像として制作されたドラマ『ほしにねがうこと』のシーンがMVに挿入され、視聴者を引き込む要素が加わっています。特に、ドラマはType-Aに前編、Type-Bに後編と分割されて収録されています。

メディアでの使用

楽曲は多くのメディアでも起用されており、P&GジャパンのCMや関西テレビのエンディングテーマとしても親しまれています。

「カモネギックス」は、アーティストとしてのNMB48の人気を確立する一助となった重要なシングルであり、今でも多くのファンに愛されています。

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