カヤック (インターネット企業)

株式会社カヤックの概要と活動

株式会社カヤック（英: KAYAC Inc.）は、神奈川県鎌倉市に本社を構える日本のインターネット関連企業です。もともとは1998年に設立された合資会社カヤックとして始まりました。その創業者は貝畑政徳、柳澤大輔、久場智喜の3名で、社名は彼らの苗字の頭文字を取って名付けられました。2005年には株式会社へと組織転換し、2014年には東京証券取引所マザース市場に上場しています。

カヤックの経営理念は「つくる人を増やす」であり、日本独特の面白いコンテンツを提供することに注力しています。また、社内文化として「面白法人」というコンセプトを掲げ、サイコロを振って給与を決定する「サイコロ給」や、社員の似顔絵を使った漫画名刺といったユニークな取り組みが話題となっています。

主な事業活動

カヤックはWeb制作や企画、運営を中心としたビジネスを展開していますが、イベント企画や飲食業も手掛けています。特に独自の地域資本主義を提唱し、地域の魅力を引き出す事業を多く展開しています。「まちのコイン」などのコミュニティ通貨を運営し、地域住民の結びつきや交流を促進。また、移住促進や関係人口の創出を目指すマッチングサービス「SMOUT」は、地域に根ざした事業の一例です。

歴史的沿革

カヤックの歴史は1998年8月の合資会社設立から始まります。最初の大きなイベントは、1999年から毎年7月7日に開催される「777カヤック☆フェスティバル」であり、オリジナルサービスをリリースする機会となっています。2001年には本社を鎌倉に移転し、2005年には法人形態を株式会社に変更しました。その後、2008年には関連会社と合併し、成長を続けます。

2014年の上場以降、カヤックは様々な新しい事業展開を行うようになり、特にゲームソフトの開発や販売にも力を入れるようになります。Nintendo Switch用ソフト『RXN -雷神-』の配信はその一環で、多数のスマートフォン向けアプリも手がけています。

提供するアプリとサービス

カヤックのスマートフォンアプリは多岐にわたります。例えば「Park Master」や「Number Master」など、エンターテインメント性の高いアプリが揃っています。また、コミュニティを活性化するためのプラットフォームやイベントの企画にも力を注いでおり、これが社員同士のつながりやユーザーとの親密さを生み出す一助となっています。

コミュニティ事業と地域貢献

カヤックの「まちの保育園」や「まちの社員食堂」は、地域密着型のサービスの例として注目されています。これらは地域企業が共同で運営することで、地元の人々の生活を支える仕組みを作っています。それに加え、「まちの大学」などの教育的な取り組みもあり、地域の特性を活かしたカリキュラムが展開されています。

このように、株式会社カヤックは単なるインターネット企業ではなく、地域との結びつきを大切にしながら、独自の文化とビジネスモデルを発展させ続けています。

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