カヤバシステムマシナリー

カヤバシステムマシナリー株式会社の概要

カヤバシステムマシナリー株式会社（英名：KAYABA SYSTEM MACHINERY Co., Ltd.）は、主に土木建設機械や産業用機械、免震装置、舞台関連の機器を製造していた日本の企業です。2021年7月1日付けで、同社はKYB（カヤバ工業）に吸収合併され、法人格を失いました。今回は、その歴史や製品、国内拠点について詳しく見ていきます。

歴史

カヤバシステムマシナリーの前身は、1958年に設立された日本鉱機株式会社です。1970年にこの会社はヘジャクレスの生産を開始し、その後1950年代から1980年代にかけて、さまざまな分野に進出しました。

1985年には、カヤバ工業が舞台装置事業に参入し、1986年にはブームヘッダーの国産化を達成しました。1988年には舞台装置の販売を専門に行う株式会社カヤバレイステージを設立し、事業の多角化を進めました。

2004年には、カヤバ工業が装置事業部や日本鉱機のいくつかの部門を統合し、カヤバシステムマシナリーを創立しました。その後、2005年には通称「KYB」の名称を正式に採用しました。2006年には、際立った技術力を生かして免震製品の移管を受け、2010年には台湾に事業所を開設するなど、国際的な展開も進めていきました。

2011年には新たに相模事業所を設立し、2013年には三重工場の新しい工場と事務所が竣工します。さらなる進化を遂げていく中、2019年には本社を東京都港区から三重工場へ移転し、一層の事業拡充を図りました。

そして、2021年にはKYBに吸収合併され、カヤバシステムマシナリーとしての存在が消失しました。これにより、長い歴史を持つ企業が一つの幕を下ろしました。

製品とサービス

カヤバシステムマシナリーは、数多くの製品群を展開しており、特に土木や建設機械に関しては高い評価を受けていました。また、免震装置は地震大国である日本において必要不可欠な製品であり、各種の危険から人々を守る役割を果たしていました。舞台装置も独自の技術が光り、イベントや演劇における安全な環境を提供していました。

国内拠点

カヤバシステムマシナリーは、国内にいくつかの拠点を持っていました。主要な拠点は以下の通りです。

• - 本社・三重工場：三重県津市雲出長常町1129番地11
• - 大阪支店：大阪府吹田市江坂町一丁目23番20号 TEK第2ビル3階
• - 福岡支店：福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目6番26号 安川産業ビル
• - 相模事業所：神奈川県相模原市南区麻溝台1丁目12-1

これらの拠点は、製品の開発から製造、販売、アフターサービスまで、多岐にわたる機能を果たしていました。カヤバシステムマシナリーは、品質と技術にこだわり、さまざまなニーズに応える企業であり続けました。

結論

カヤバシステムマシナリー株式会社の吸収合併は、長い歴史を持つ企業の一つが新たな形に移行する瞬間を象徴しています。過去の成功や技術の蓄積は、KYBの持つ力とともに引き継がれていくことでしょう。

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