カラオケトライアル

カラオケトライアルの歴史

『カラオケトライアル』は、1983年に千葉テレビ（チバテレ）で放送が始まって以来、2020年までの37年間にわたって視聴者参加型カラオケ番組として愛されてきました。この番組は、タイトルや形式は幾度も変わりましたが、その基本的な流れは長年にわたり維持されてきました。

番組の沿革

1983年10月14日、最初は「スーパーカラオケ」として始まりました。その後、1991年には「猪俣公章のカラオケトライアル」となり、1993年には猪俣氏の死去に伴い単に「カラオケトライアル」と呼ばれるようになりました。さらに、2005年には「カラオケトライアルII」、2011年に「カラオケトライアルIII」へと移行し、2015年からは「ザ・カラオケトライアル」として放送が続きました。

最後に、2020年9月27日に「ザ・カラオケトライアル」が最終回を迎え、37年の歴史に幕を閉じました。

放送スケジュール

放送時間は徐々に変わっていきましたが、2020年連載当初は毎週日曜の21:00から22:00に放送されていました。再放送は毎週日曜の16:00から17:00に行われ、地道に多くの視聴者に親しまれてきました。

番組の内容と形式

この番組では、毎週厳しいオーディションを通過した6から7名の参加者が、目標となる点数を目指して歌唱力を競い合いました。結果発表では、目標の段位をクリアした参加者に対し、賞状とトロフィーが贈られ、名人の段をクリアした際には天井からの紙吹雪が降ってくる豪華な演出もありました。

段位は初段から名人まであり、参加者は段位を上げることで様々な賞品も獲得することができました。審査は、委員長やレコード会社のプロデューサー、ゲストという構成で行われ、厳正な評価が下されました。

シリーズの特徴

本番組は、時代が変わってもその基本的な流れは変わらず残り続けました。番組名は変更されても、一般参加者がオーディションを受け、評価されるというシステムは常に進化を続けました。大きな変化の一つは、複数段位認定制度が導入され、参加者が挑戦する際の選択肢が広がったことです。

2010年になると、『カラオケトライアルII』では新たに「敢闘賞」や「再チャレンジ賞」が設けられ、特に参加者の可能性を広げました。セイコー誕生の契機となったその後の『カラオケトライアルIII』では、ポイントシステムも厳格化され、全参加者にとってより高い目標が設定されることとなりました。

影響と今後

『カラオケトライアル』シリーズの最終回が放送された2020年9月27日は、単に一つの番組の終わりを意味するだけでなく、長年愛されてきた視聴者参加型のカラオケ番組の象徴でもありました。番組終了後、一部の内容は『カラオケ大賞』に引き継がれ、それにより新たな展開が生まれつつあります。

番組シリーズの終了後も千葉テレビには多くのカラオケ希望者が存在し、2021年には『歌で100チャレ』という企画が始まり、再び素人カラオケブームが起きることが期待されています。これからも、視聴者の情熱と才能が計り知れない形で表現され続けることでしょう。

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