カラ・プライアー

カラ・プライアー

カラ・プライアー（Kara Pryor）選手は、1991年4月2日にニュージーランドのオークランドで生まれたプロのラグビーユニオン選手です。グラウンド上では主にフランカー（FL）のポジションを務めており、身長183cm、体重106kgというパワフルな体格を誇ります。

プロフィールと初期キャリア

オークランドのラグビーシーンで育ったプライアー選手は、ニュージーランド国内のトップティア州代表選手権であるNPC（National Provincial Championship）で、故郷のオークランド、そしてその後ノースランドの代表としてプレーしました。これらの経験が、彼のプロキャリアの礎を築きました。

国内での実績が認められ、南半球最高峰のクラブ対抗戦であるスーパーラグビーに参加するニュージーランドの著名なチーム、ブルーズにも所属しました。スーパーラグビーという非常に競争の激しい舞台でのプレーは、彼のスキルと経験値を高める上で非常に重要な期間となりました。

また、プライアー選手は、ニュージーランドラグビー界において特別な意味を持つ代表チーム、マオリ・オールブラックスにも選ばれた経験があります。マオリの血を引く選手で構成されるこのチームでのプレーは、彼にとって大きな名誉であり、国際的な経験の一部となっています。

日本、そして北米へ

2018年のシーズン終盤にあたる12月、プライアー選手は日本のスーパーラグビーチーム、サンウルブズから追加招集を受け、チームに加わりました。サンウルブズは日本のラグビーが世界のトップレベルに挑むための重要なプラットフォームであり、ここでの経験は彼に新たな視点をもたらしました。

サンウルブズでのプレーを経て、翌年の2019年には新たな挑戦の場を求め、北米へと渡ります。アメリカ合衆国とカナダのプロラグビーリーグであるメジャーリーグラグビー（MLR）に参戦するラグビー・ユナイテッド・ニューヨークと契約を結びました。以降、彼はこのチームの主要選手として活躍し、北米におけるラグビーの人気向上にも貢献しています。

家族とのつながり

カラ・プライアー選手はラグビー一家の出身であり、彼の兄であるダン・プライアー選手もまたプロのラグビー選手として知られています。ダン選手はかつて、日本のラグビーリーグワンの前身であるトップリーグに所属していた宗像サニックスブルースでプレーした経験があります。兄弟で同じプロの世界で活躍していることは、彼らのラグビーに対する情熱の深さを示しています。

プレースタイル

フランカーとして、カラ・プライアー選手はフィールド上で非常にダイナミックな動きを見せると推測されます。106kgの体重は、ブレイクダウンでの力強い働きや、相手選手の突破を防ぐための低く鋭いタックルにおいて大きな強みとなります。また、現代ラグビーにおけるフランカーは高い運動量と機動性が求められるため、彼はオープンプレーにおけるボールキャリアとしての突進や、素早いサポートプレーでもチームに貢献していると考えられます。ブルーズやサンウルブズといった異なるプレースタイルのチームで培った経験が、彼の多様なスキルを支えているでしょう。

現在、ラグビー・ユナイテッド・ニューヨークの一員として、メジャーリーグラグビーの舞台で精力的なプレーを続けており、今後のさらなる活躍が期待される選手です。

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