カリス・ティータン

カリス・ティータン：国際舞台で活躍する名騎手

カリス・ティータンは、1990年6月20日生まれのモーリシャス出身の騎手です。香港ジョッキークラブに所属し、国際的なレースで数々の輝かしい成績を残しています。

早期経歴と南アフリカでの成功

7歳で乗馬を始めたティータンは、14歳の時、102名という激しい競争を勝ち抜き、南アフリカの騎手養成学校であるサウスアフリカンジョッキーアカデミーに入学しました。マイケル・ロバーツやダグラス・ホワイトといった著名な騎手も卒業生に名を連ねています。

2006年に南アフリカの騎手免許を取得したティータンですが、初勝利までには7ヶ月と39戦もの時間を要しました。しかし、そこから才能が開花。2007年から2008年にかけては南アフリカの見習い騎手チャンピオンに輝き、頭角を現し始めます。その後も順調にキャリアを重ね、2010年から2011年にかけては3シーズン連続でリーディングジョッキーのトップ10入りを果たすなど、若くしてトップ騎手の仲間入りを果たしました。

2012年には、G1パドックステークスをサンダーダンスで制し、G1初制覇を達成。さらに同年のG1ケープダービーとG1デイリーニューズ2000ではジャクソンに騎乗し優勝、ビッグレースでの勝利も収めました。

香港での活躍と国際的成功

2013年8月、ティータンは香港へと拠点を移しました。最初のシーズンから50勝を挙げ、リーディング4位という素晴らしい成績でデビューを飾ります。その後も安定した活躍を続け、常にトップ5の常連として香港競馬界を牽引し続けています。

2019年には、インターナショナルジョッキーズチャンピオンシップで優勝。1勝と3着2回という好成績で20ポイントを獲得し、その実力を世界に示しました。

日本での騎乗経験

ティータンは日本でもその腕前を披露しています。2016年に短期騎乗免許を取得しJRA初騎乗を果たすと、翌年も短期免許で来日。2018年には香港馬ブリザードに騎乗し、GIレースである高松宮記念に挑戦。5着という好成績を残しました。

2019年には、札幌競馬場で開催されたワールドオールスタージョッキーズ（WASJ）に参加。4レースで1勝、2着1回という好成績で個人戦3位に入賞しました。2024年には、WASJにリサ・オールプレスの代役として出場。初戦勝利を含む活躍で個人戦5位という結果を残しました。

主な勝ち鞍

ティータンのキャリアにおいて、数々の大きな勝利があります。香港では、香港クラシックカップ、香港スプリント、チェアマンズスプリントプライズ、チャンピオンズ&チャターカップ、香港クラシックマイル、香港ダービー、クイーンエリザベス2世カップなどを制覇。その他、コリアスプリントでも優勝を果たしています。これらの勝利は、彼の卓越した騎乗技術と類まれな勝負強さを証明しています。

まとめ

カリス・ティータンは、モーリシャスから世界へと羽ばたいた、類まれな才能を持つ騎手です。南アフリカでの成功、香港での活躍、そして日本での短期騎乗など、彼のキャリアは輝かしい実績で彩られています。G1レースでの数々の勝利、国際ジョッキーズチャンピオンシップでの優勝、そしてWASJでの好成績は、彼の高い実力と人気を物語っています。今後も、世界中の競馬ファンを魅了する活躍が期待されます。

もう一度検索