カリン・カダヴィ

カリン・カダヴィ（Caryn Kadavy、1967年12月9日 - ）は、アメリカ出身の元フィギュアスケート選手であり、現在はプロスケーター、コーチとして活動しています。

競技成績

カダヴィは、1980年代にアメリカを代表する女子フィギュアスケート選手として活躍しました。1985年の全米選手権で3位に入賞し、その後も1986年に2位、1987年と1988年に3位と安定した成績を収めました。

1987年の世界選手権では、見事3位に入賞。翌年のカルガリーオリンピックでは、デビ・トーマス、ジル・トレナリーと共に、アメリカのメダル候補として大きな期待を集めました。当時のアメリカ代表は層が厚く、3人ともがメダルを狙える実力者でした。

カルガリーオリンピック

1988年のカルガリーオリンピックでは、規定で7位につけたカダヴィは、ショートプログラムで高難度のコンビネーションジャンプである3ループ+2ループを成功させました。技術点では平均5.7、プレゼンテーションでも5.9が1つ、5.8が4つという高評価を獲得し、ショートプログラム単独では5位につけ、総合6位と好位置につけました。

しかし、ショートプログラム終了後のインタビューで、風邪の悪化を告白。フリープログラムへの出場を断念しました。その後の1988年世界選手権には出場し、7位に入賞しています。

引退後

1989年の全米選手権は足首の怪我で棄権し、その後アマチュアを引退。プロスケーターへと転向しました。プロ転向後は、1990年代から2000年代前半にかけてプロスケーターとして活躍。2010年時点でもプロスケーターとして活動していた記録があります。

コーチ、プライベート

アマチュア時代は、カルロ・ファッシに師事し、ブロードモアスケーティングクラブで練習に励んでいました。1987-88シーズンには、トーラー・クランストンもコーチとして指導にあたっていました。

現在は医師と結婚し、ペンシルベニア州のエリーでスケート指導者として後進の育成に力を注いでいます。

カダヴィの演技は、その美しいスケーティングと表現力で多くのファンを魅了しました。また、困難に立ち向かう強い精神力は、多くの人々に勇気を与えました。現在もスケート指導者として、次世代の育成に貢献しており、その功績は高く評価されています。

主な戦績
1985年 全米選手権 3位
1986年 全米選手権 2位
1987年 全米選手権 3位
1987年 世界選手権 3位
1988年 カルガリーオリンピック 棄権
1988年 世界選手権 7位

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