カルキュレーション

カルキュレーション（Calculation、Broken Intervals）

カルキュレーションは、単純なルールながらも深い戦略性を持ったソリティアゲームの一つです。このゲームは、運の要素だけでなく、プレイヤーの思考力や計画性によって勝敗が大きく左右されます。ただし、ゲームの初期設定によって難易度が変わるため、プレイが進むにつれて慣れたプレイヤーでも新たな挑戦を楽しむことができます。

遊び方

必要なカード

カルキュレーションでは、ジョーカーを除いた52枚のカードを使用します。スート（マーク）は考慮されず、全てのカードが平等に扱われます。プレイ開始時には、A、2、3、4の4枚を選び、それぞれを台札として置きます。残りのカード48枚はよくシャッフルし、裏向きにして山札を作ります。

ゲームの進行

ゲームの進行は、山札から1枚カードを引き、そのカードを手札として表向きに置くことから始まります。次に、以下の条件を満たすときは手札を台札の上に置くことができます。条件は以下の通りです。

• - 手札のカードにおける数値の連続性が保たれ、その数字が台札に置かれたものであること。

手札を台札に置かない場合は、場の4か所あるいずれかに一番上のカードを置きます。場札の一番上のカードが台札に繋がる場合、いつでもその場札を台札の上に移動させることが可能ですが、場札同士を移動させることは認められていません。また、台札の移動も不可です。

手札を台札または場札（または場）の上に置いたら、再び山札から1枚引いて手札を更新し、同じ手順を繰り返します。これを続けていき、最終的に山札と場札がなくなり、4つの台札の一番上がすべてKになった場合、ゲーム成功となります。

バリエーション

初めてプレイする際は、ゲームが難しく感じるかもしれませんが、慣れていくと成功率が高くなる非常に面白いゲームです。また、ゲームにはさまざまなバリエーションがあります。例えば、開始時に台札を置かずに山札52枚からスタートしたり、場札を置く場所を3カ所に制限するなどのルールがあります。これにより、プレイヤーは自分自身のスキルに応じて異なる挑戦を楽しむことができます。

参考文献

このカルキュレーションに関する詳しい情報は、花沢正純著「カリキュレーション (計算)」に記載されており、松原仁・竹内郁雄編『ゲームプログラミング』の中で詳細な解説がされています。また、東京大学情報基盤センター田中哲朗准教授のサイトでは、ゲームの成功率に関する情報が得られ、具体的なプログラムの解析も行われています。これらの資料を参考にすることで、より深くゲームを理解し楽しむことができます。

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