カルダス・デ・レイス

カルダス・デ・レイス：歴史と自然が織りなすスペインの魅力的な町

カルダス・デ・レイスは、スペイン北西部、ガリシア州のポンテベドラ県に位置する自治体です。コマルカ・デ・カルダスに属し、美しい自然と豊かな歴史に彩られています。住民呼称は男女同形でcaldense、カスティーリャ語ではCaldas de Reyesと表記されます。

地理

カルダス・デ・レイスは、ポンテベドラ県の北部に位置し、周辺をバルガ、クンティス、モラーニャ、ポルタス、ビラノーバ・デ・アロウサ、ビラガルシーア・デ・アロウサ、カトイラといった自治体に囲まれています。県都ポンテベドラからは21kmの距離にあり、アクセスも便利です。古くからコマルカの中心地として栄え、その影響力は近年、ポンテセスーレス、クンティス、カンポ・ラメイロへと広がっています。

人口

2012年のガリシア統計局のデータによると、カルダス・デ・レイスの人口は10,008人です。2004年から2012年にかけて人口は増加傾向にあります。住民は9つの教区、73の地区に分かれて暮らしています。

歴史

カルダス・デ・レイスの歴史は古く、ローマ時代に遡ります。ローマ人はこの地に温泉を発見し、定住しました。ローマ時代の街道地図には、ブラカラ・アウグスタ（現ブラガ）とアストゥリカ・アウグスタ（現アストルガ）を結ぶローマ街道19号線の地名が記されています。569年までは司教座が置かれていましたが、その後イリア（現パドロン）に移転しました。カルダス・デ・レイスという名前は、カスティーリャ女王ウラカとガリシア伯ライムンド・デ・ボルゴーニャの息子、アルフォンソ7世によって名付けられました。

史跡

カルダス・デ・レイスには、カストロ（古代の集落跡）や、ガリシア地方の伝統的な邸宅であるパソが数多く残されています。中でも、市街地の中心部にあるベルマーニャ橋は、ローマ時代に創建され、16世紀に修復された歴史的建造物です。この橋は、町のシンボルとして、多くの人々に親しまれています。

政治

2011年の自治体選挙の結果、自治体首長はガリシア社会党（PSdeG-PSOE）のフアン・マヌエル・レイ・レイが務めています。自治体評議員は、ガリシア社会党：8、ガリシア国民党（PPdeG）：7、ICdR：1、ガリシア民族主義ブロック（BNG）：1という構成になっています。

文化

カルダス・デ・レイスでは、ガリシア語が広く話されており、2001年の調査では、自治体住民の94.61%がガリシア語を話します。この地域独特の文化や伝統が色濃く残っており、祭りやイベントなども盛んに行われています。

まとめ

カルダス・デ・レイスは、温泉、歴史、自然が融合した魅力的な町です。古代ローマ時代から続く歴史を持ち、美しい自然に囲まれたこの地は、訪れる人々を魅了し続けています。ガリシア地方の文化や伝統に触れながら、心身ともにリフレッシュできるでしょう。

参照: カルダス・デ・レイス公式サイト

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