カルビン・ジョンソン

カルビン・ジョンソン：メガトロンの軌跡

カルビン・ジョンソン（Calvin Johnson, Jr.、1985年9月29日 - ）は、アメリカ合衆国ジョージア州ニューナン出身の元アメリカンフットボール選手。NFLのデトロイト・ライオンズでワイドレシーバーとして活躍し、その圧倒的なパフォーマンスから「メガトロン」の愛称で親しまれました。2021年にはプロフットボール殿堂入りを果たし、その功績は永遠に語り継がれています。

驚異的な身体能力

196cm、108kgという恵まれた体格に加え、40ヤードダッシュ4秒35という俊足、垂直跳び114cm、立ち幅跳び353cmという驚異的な跳躍力を持ち合わせていました。そのリーチの長さとジャンプ力から、助走なしの最高到達点は378cmに達し、これはNBA選手のシャキール・オニールに匹敵する高さです。また、知能指数も高く、ワンダリックテストで高得点を記録しています。

大学時代

ジョージア工科大学に進学したジョンソンは、3シーズンで178回のレシーブ、2927ヤード、28TDを記録し、大学記録を塗り替えました。その活躍は高く評価され、アトランティック・コースト・カンファレンスのファーストチームやオールアメリカンにも選出されています。ハイズマン賞の候補にも名前が挙がるなど、全米から注目を集める存在でした。

NFLでの活躍

2007年のNFLドラフトで、ジョンソンはデトロイト・ライオンズから全体2位で指名を受け、プロのキャリアをスタートさせます。ルーキーイヤーからその才能を発揮し、徐々にチームの中心選手として成長していきました。

記録

数々の記録を打ち立てたジョンソンですが、中でも特筆すべきは2012年に記録したシーズンレシーブ獲得ヤード1,964ヤードです。これはNFL記録であり、いまだに破られていません。その他にも、月間最多レシーブ数、開幕からの連続タッチダウンレシーブ試合数など、数々の記録を保持しています。

シーズンレシーブ獲得ヤード記録 1,964ヤード（2012年）
月間最多レシーブ 49回（2012年12月）
* 開幕からの連続複数タッチダウンレシーブ 4試合連続（2011年）

引退

2015年シーズンをもって、ジョンソンは現役を引退しました。引退の理由として、膝の故障、チームの低迷、契約問題などが挙げられています。しかし、その輝かしい功績は色褪せることなく、2021年にはプロフットボール殿堂入りを果たし、NFL史にその名を刻みました。

人物像

ジョンソンは、控えめで真面目な選手として知られています。タッチダウン後のパフォーマンスでは、ウサイン・ボルトのポーズを真似たり、クロスバーにダンクシュートをしたりするなど、ユーモア溢れる一面も見せていました。また、クリスチャンであり、信仰心の厚い人物としても知られています。

まとめ

カルビン・ジョンソンは、その圧倒的な身体能力と真摯な姿勢で、多くのファンを魅了しました。NFLの歴史に名を残す偉大なワイドレシーバーとして、これからも語り継がれるでしょう。

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