カルビン・リドリー

カルビン・リドリー：波瀾万丈なキャリアを歩むNFLワイドレシーバー

カルビン・オリン・リドリー（Calvin Orin Ridley、1994年12月20日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州フォートローダーデール出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLのテネシー・タイタンズに所属し、ワイドレシーバー（WR）として活躍しています。

大学時代：アラバマ大学での輝かしいキャリア

リドリーはアラバマ大学に進学し、1年目の2015年シーズンから出場機会を得ました。その才能はすぐに開花し、フロリダ大学とのSECチャンピオンシップでは102レシーブ獲得ヤードを記録。さらに、CFPナショナルチャンピオンシップの準決勝にあたるミシガン州立大学とのコットンボウルでは、138レシーブ獲得ヤード、2つのレシービングTDという圧巻のパフォーマンスを披露しました。クレムソン大学とのチャンピオンシップでは、徹底マークに苦しみ14レシーブ獲得ヤードに終わりましたが、チームは見事勝利し、全米制覇を成し遂げました。

2016年シーズンは、769レシーブ獲得ヤード、7つのレシービングTDを記録。チームは2年連続でCFPナショナルチャンピオンシップに出場しましたが、クレムソン大学に惜敗し、連覇を逃しました。しかし、リドリーの活躍は目覚ましく、チームの中心選手としての地位を確立しました。

2017年シーズンは、967レシーブ獲得ヤード、5つのレシービングTDを記録し、オールSECファーストチームに選出されるなど、高い評価を得ました。チームは3年連続でCFPナショナルチャンピオンシップに出場し、ジョージア大学との激戦を制して見事優勝。リドリーはこのシーズンを最後に、2018年のNFLドラフトにアーリーエントリーしました。

NFLでの活躍と苦難

2018年のNFLドラフトにて、リドリーは全体28位でアトランタ・ファルコンズから指名され、4年総額1,090万ドルのルーキー契約を結びました。ルーキーイヤーからその才能を発揮し、第3週のニューオーリンズ・セインツ戦では146レシーブ獲得ヤード、3つのレシービングTDを記録。第17週のタンパベイ・バッカニアーズ戦では、シーズン10個目のレシービングTDを記録し、ファルコンズのルーキーによるシーズン最多記録を更新しました。

2019年シーズンは、第11週のカロライナ・パンサーズ戦でシーズン最多となる146レシーブ獲得ヤードを記録。このシーズンは866レシーブ獲得ヤード、7つのレシービングTDを記録し、チームの攻撃を牽引しました。

2020年シーズンは、開幕から3試合連続で100レシーブ獲得ヤードを記録するなど絶好調。第15週のバッカニアーズ戦では163レシーブ獲得ヤードを記録しました。最終的に、このシーズンは1,374レシーブ獲得ヤード、9つのレシービングTDを記録し、オールプロセカンドチームに選出されました。シーズン終了後には、足を骨折した状態で試合に出続けていたことを明かし、プロとしての責任感の強さを示しました。

2021年シーズンは、開幕前にファルコンズから5年目の契約オプションを行使されましたが、5試合に出場した後にメンタルヘルスの問題を発症し、治療に専念するためにチームを離脱しました。その後、2022年3月7日に、チームから離れている間にNFLの試合で賭博を行っていたことが発覚し、無期限の出場停止処分を受けました。

ジャクソンビル・ジャガーズへの移籍と復帰

出場停止処分中の2022年11月1日に、2023年のドラフト6巡目指名権、2024年の4巡目指名権とのトレードで、ジャクソンビル・ジャガーズへ移籍。2022年シーズンは前述の処分により試合に出場することはできませんでしたが、シーズン終了後に処分解除を申請し、処分が下されてから約1年が経過した2023年3月6日に受理され、2023年シーズンからの復帰が決まりました。また、NFLの背番号制度が変わって0番が着用できるようになり、ジャガーズで最初に0番を着用する選手となりました。

テネシー・タイタンズでの新たな挑戦

2024年3月15日、カルビン・リドリーはテネシー・タイタンズと4年総額9,200万ドルという大型契約を結びました。新たなチームで、その才能を再び開花させることができるのか、注目が集まっています。

カルビン・リドリーは、その才能と努力で数々の困難を乗り越えてきた選手です。テネシー・タイタンズでの活躍を期待し、今後のキャリアを応援していきましょう。

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