カルロス・レシャック

カルロス・レシャック

カルロス・レシャック（Carlos Rexach, Carles Rexach）は1957年1月13日にスペインのバルセロナで誕生した元プロサッカー選手及び指導者です。彼は主にフォワードとして活躍し、特に風格あるプレースタイルで多くのサッカーファンの心をつかみました。日本では一般的に「カルロス」という表記が用いられていますが、実際は「カルレス」と名乗るのが正しいとされています。

選手としての経歴

レシャックは1965年にECバルセロナでプロキャリアをスタートし、1981年までの17シーズンにわたってクラブに貢献しました。この時彼は665試合出場し、211ゴールを記録しました。特に1971年には29試合で17ゴールを挙げる活躍をし、この年の得点王であるピチーチを獲得するなど、彼の実力を証明しました。

彼の選手生活において特に印象的な瞬間は数多く存在します。1974年のチャンピオンズカップでは、フェイエノールト戦でヨハン・クライフからのアシストを受け、記念すべきハットトリックを達成しました。また、1978年に行われたコパ・デル・レイの決勝戦ではUDラスパルマス相手に2ゴールを挙げ、試合を3-1で勝利に導き、マン・オブ・ザ・マッチに輝くなど、その活躍はチームにとって不可欠でした。さらに1979年のヨーロッパカップウィナーズカップ決勝でも重要な4点目を挙げ、4-3のスコアで勝利を収めるなど、チームの成功に大きく寄与しました。

指導者としての活動

選手としてのキャリアを終えた後、レシャックは1981年から1987年にかけてバルセロナBの監督を務めました。その後1987年にFC[[バルセロナ]]のコーチとなり、当時の監督であるアラゴネスやクライフのもとで活躍しました。彼の尽力により、1990年から1991年シーズンにはリーグ戦で4連覇を成し遂げることに貢献しています。1996年にはクライフが健康上の理由で辞任したため、その後のシーズンの監督を一時的に引き受けました。

1998年、彼は横浜フリューゲルスの監督として新たな挑戦を始めました。特に攻撃的な3－4－3の戦術を導入し、チームを変革しようと試みました。序盤は苦戦しましたが、その後の試合で7連勝を飾るなど、一定の成果を残しました。しかし、シーズン後半には防御に問題が生じ、敗戦が続き、最終的には監督を辞任する事態となりました。それでも、彼が開幕戦から高卒ルーキーの遠藤保仁を起用したことは、後に日本代表の重要な存在になるきっかけを作ることとなりました。

その後、スペインに戻ったレシャックは、2001年から2002年にかけて再びバルセロナの監督を務めました。特筆すべきは、当時13歳のリオネル・メッシに目をかけ、彼の才能を見出し契約に至らせた点です。この重要な決断は、メッシが後のクラブの象徴的スター選手へと成長する基盤を築いたとされています。

カルロス・レシャックはその選手としての素晴らしい経歴と、指導者としての貢献によって、サッカー界において長く記憶される偉大な存在の一人です。

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