カルロス・ロドリゲス (1997年生のサッカー選手)

カルロス・ロドリゲス

カルロス・アルベルト・ロドリゲス・ゴメス（Carlos Alberto Rodríguez Gómez）は、1997年1月3日にメキシコのサン・ニコラス・デ・ロス・ガルサで生まれたプロサッカー選手です。主にミッドフィールダーとしてプレーし、現在はリーガMXのクルス・アスルに所属しながら、メキシコ代表としても活躍しています。

クラブキャリア

ロドリゲスのキャリアは、メキシコ屈指の強豪クラブ、モンテレイの下部組織で培われました。プロの舞台に初めて立ったのは、2016年9月28日に行われたCONCACAFチャンピオンズリーグ（CCL）での試合でした。これが彼のプロ選手としての公式戦初出場となります。

経験を積むため、翌年にはスペインのセグンダ・ディビシオンB（当時3部相当）に属するCDトレドへ期限付きで移籍しました。この海外での経験は、彼のプレースタイルに深みを与える貴重な期間となりました。

2018年夏にモンテレイへ復帰すると、彼はチームの中心選手へと成長を遂げます。同年10月20日にはメキシコ国内リーグであるリーガMXで初めてピッチに立ち、2019年2月15日にはプロ初ゴールを記録しました。

特に2019年は、彼のキャリアにおいて飛躍的な一年となりました。CONCACAFチャンピオンズリーグ決勝では決定的な活躍を見せ、チームを優勝に導くとともに、大会のベストイレブンにも選ばれました。さらに、FIFAクラブワールドカップ2019では準々決勝で得点を挙げるなど、世界の舞台でもその存在感を示しました。国内リーグのアペルトゥーラ（前期リーグ）では、最終的に優勝を果たし、自身もベストイレブンに選出される活躍を見せました（この期間にはオウンゴールも記録しましたが、チームの成功には影響しませんでした）。この2019-20シーズンには、リーグ、カップ、大陸王者のトレブル（三冠）達成に貢献し、クラブの歴史に名を刻む選手となりました。

2022年、ロドリゲスはクルス・アスルへ完全移籍し、新たな挑戦を始めました。移籍後も主力として活躍し、スーペルコパ・デ・ラ・リーガMXのタイトル獲得に貢献しています。

代表キャリア

ロドリゲスは、若手時代からメキシコ代表として国際舞台を経験しています。U-23代表では、東京オリンピックの北中米カリブ海予選で5試合に出場し1得点を記録。東京オリンピック本戦にも出場し、チームの銅メダル獲得に大きく貢献しました。

A代表への初招集は、リーガMXデビューからわずか5ヶ月後の2019年でした。同年3月22日のチリ代表との国際親善試合で、彼はスターティングメンバーとしてA代表デビューを飾ります。この試合での落ち着いたプレーぶりは、当時のヘラルド・マルティーノ監督から「まるで30歳かのような落着きを持ったプレーをした」と高く評価されました。

その後、2019年5月にはCONCACAFゴールドカップの候補リストに入り、最終的に本戦メンバーに選出されました。この大会では全試合に出場し、メキシコの優勝に大きく貢献しました。2023年のゴールドカップでも再びチームの優勝メンバーとなり、連覇を達成しています。

サッカー界最高峰の舞台であるFIFAワールドカップにも出場経験があり、2022年のカタール大会でメキシコ代表の一員としてプレーしました。現在までに国際Aマッチに49試合出場しており（2019年以降）、メキシコ代表の中盤に欠かせない選手の一人となっています。

彼のプレースタイルは、中盤での高いボール奪取能力と正確なパス、そして状況判断能力に定評があります。特に、デビュー当初から評価された冷静さは、激しい試合展開の中でもチームに安定をもたらす要因となっています。

タイトル

ロドリゲスがクラブおよび代表で獲得した主要タイトルは以下の通りです。

クラブ

モンテレイ
リーガMX: アペルトゥーラ 2019
コパMX: 2019-20
CONCACAFチャンピオンズリーグ: 2019, 2021
クルス・アスル
スーペルコパ・デ・ラ・リーガMX: 2022

代表

メキシコ
CONCACAFゴールドカップ: 2019, 2023

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