カルロス天野

カルロス天野のプロフィールと功績

カルロス天野（本名：天野 理恵子）は、1976年3月16日に生まれた日本の元女子プロレスラーです。彼女は1994年にプロレス界にデビューし、その後のキャリアにおいて数多くの功績を残しました。

所属団体と経歴

カルロス天野のプロレスキャリアは、1994年にJWP女子プロレスに入団したことから始まります。彼女は1994年12月4日に東京・後楽園ホールで宮口知子との対戦で華々しくデビューしました。翌年の1995年には、両国国技館大会で宮口に勝利し、第2回蒼星杯リーグ戦で優勝を果たします。これにより、天野は一躍注目を集める存在となりました。

1996年には尾崎魔弓が運営するOZアカデミーに参加し、次第にその力量を発揮していきました。1997年にはCMAオクタゴンチャレンジで高橋洋子と戦い、反則勝ちを収めます。この試合は彼女のキャリアの一つの節目となりました。

天野は2006年には再び注目を浴び、同年11月11日に宮城・Zepp Sendaiで金子友里恵と対戦し勝利を収めました。そして2008年には、アジャ・コングを破りOZアカデミー認定無差別級王座を獲得します。その後も尾崎との防衛戦に勝利し、OZアカデミーの校長に就任します。

引退とその後

彼女のキャリアは順調に進んでいましたが、2014年には外傷性脳幹損傷によってドクターストップがかかり、プロレスラーとしての引退を決意します。引退試合は行われず、引退興行が開催されました。2015年4月15日には後楽園ホールで引退セレモニーが実施され、尾崎から卒業証書を受け取ったり、親戚による餅投げが行われたりしました。

その後、天野は入院し両膝前十字靭帯の再建手術を受けますが、現在も定期的にブログを更新し、一般社会で生活を続けています。

得意技

天野はそのリング上での多彩な技術でも知られています。代表的な技には、ジャンピング・ラリアットやフライング・ラリアット、ダイビング・ラリアットがあります。特に、様々なバリエーションの受け身を取り入れたスタイルが特徴です。また、ツープラトンではダブル・インパクトを繰り出すこともありました。

彼女の使用する技の中には「カルロス・ゴーン」と名づけられたヘッドバットもあり、これはリングネームの「カルロス」に、インパクト音の「ゴーン」が掛けられたものです。これらの技を駆使し、試合の流れを一変させることが可能でした。特にフライング・ヘッドバットは彼女のフィニッシュ技として多く使用されました。

タイトル歴

天野は多くのタイトルを獲得しました。その中には、JWP認定タッグ王座、LLPW認定6人タッグ王座、AAAWタッグ王座、OZアカデミー認定無差別級王座、OZアカデミー認定タッグ王座などがあります。また、1998年にはJWP全世代トーナメントでの優勝も果たしています。

音楽と文化

カルロス天野の入場テーマ曲には、マイケル・ジャクソンの「SPEED DEMON」が使用され、彼女の入場はファンにとって印象的な瞬間となりました。

カルロス天野は、リング内外での活躍を通じて日本の女子プロレス界に多大な影響を与え続けており、今後もその存在は忘れられないことでしょう。

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