カレッジバスケットボール

アメリカ合衆国のカレッジバスケットボール

[アメリカ合衆国]]のカレッジバスケットボールは、全米大学体育協会]をはじめとする様々な[[大学競技団体が統括する、大学対抗のバスケットボール競技です。各大学は、所在地に基づいたカンファレンスに所属し、地域的な対戦や、NCAAトーナメントへの出場をかけたカンファレンストーナメントを行います。

歴史

カレッジバスケットボールの起源は、1891年、マサチューセッツ州スプリングフィールドのYMCA国際トレーニングスクール（現スプリングフィールド大学）に遡ります。体育教師ジェームズ・ネイスミスが考案したこのスポーツは、当初、陸上選手の体力維持と怪我防止を目的としていました。同年12月21日、ネイスミスのルールによる初の公式試合が行われたとされています。

1893年頃からは、一部の大学でもバスケットボールが行われるようになり、ヴァンダービルト大学が最初の大学チームを結成し、地元のYMCAと対戦しました。ジュネーブ大学も、その直後に組織的な試合を行った記録が残っています。

トーナメントの始まり

アマチュア運動連合(AAU)が主催する全米選手権では、大学チームが非大学チームと対戦することが多く、ユタ大学、ニューヨーク大学などが優勝を果たしました。1904年の夏季オリンピックでは、バスケットボールが公開競技として行われ、大学選手権大会が開催され、ハイラム大学が初代チャンピオンに輝きました。

1922年には、インディアナポリスで初の全米大学バスケットボール選手権大会が開催されましたが、1938年にはナショナル・インビテーション・トーナメント(NIT)が創設され、その地位を奪われることになります。

NCAAトーナメントの始動

1939年、NCAAが独自の全国大会を開始。当初はNITの方が権威がありましたが、NCAAトーナメントは開催地を分散することで人気を高め、規模を拡大していきました。1950年には、CCNYビーバーズがNITとNCAAトーナメントを両方制覇したことを受け、NCAAは両トーナメントへの重複出場を禁止し、NCAAトーナメントへの一本化を促しました。また、1951年のスキャンダルを機に、NCAAトーナメントはカンファレンスチャンピオンや強豪大学の参加を促し、権威を高めていきました。

1975年には出場チームが32に拡大、その後も拡大を続け、2011年には68チームが参加する大規模なトーナメントへと発展しました。この拡大により、すべての強豪カンファレンスのチームが参加するようになり、地域的な偏りも解消されました。

現在では、68チームによるトーナメントで、最初の4試合を「ファースト4」と呼び、勝ち残った64チームが1回戦からトーナメントを戦います。

カンファレンス

NCAAディビジョンIには、2020-21シーズン時点で32のカンファレンスが存在し、合計357校がバスケットボール競技を行っています。これらの大学のほとんどは女子バスケットボールチームも有しています。

プロバスケットボールとの関係

NBAは長年、大学卒業生をドラフトで指名する伝統を守ってきました。これは、NBAと大学双方にとって有益な関係でした。大学はプロを目指す選手を育成し、NBAはマイナーリーグに資金を投入する必要がなかったからです。しかし、カレッジバスケットボールの商業化が進むにつれて、才能ある若手選手の中には、大学システムが搾取的であると感じる者も出てきました。

NBAやWNBAとの差別化

NCAAカレッジバスケットボール規則委員会は、NCAAの各ディビジョンのコーチで構成され、男子カレッジバスケットボールのルールを決定します。同様の委員会が女子カレッジのルールを定めています。NCAAのルールはNBAやWNBAのルールと共通する部分も多いですが、独自の特徴も持っています。

アワード

男子カレッジバスケットボール・アワード

関連項目

NCAA男子バスケットボールトーナメント
NCAA女子バスケットボールトーナメント
カレッジフットボール

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